2025.5.9
藤田さいきが首位で決勝ラウンドへ
2018.11.18
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日
4年ぶり、4度目のタイトルはアンソンジュにとって格別だった。「今年のテーマは楽しく行きましょう−です。目標通りに前週まではできたと思います。ただ、今週は…。うーん」と話したところで、安どのため息を漏らす。「このコースのグリーンが読みづらい。(賞金ランキング2位の申)ジエのスコアが、どうなっているだろう。考えないようにしていても、そればかりを考えていた。食事がノドを通らない。夜、眠れない。つらかった」。
それにしても、今季はとにかく強かった。底力の違いをアピール。「4年前よりも、私のゴルフは成長していると思います。以前は結果優先。前ばかりをみて、イケイケという感じ。しかし、今年は特に、調子がいまひとつの時、今の自分を最大限に活かすにはどうしたら良いか。試合の各日、できることを精いっぱいやりました」と語る。
その上で、「過去3回は、飛距離が結構出たし、怖さがない。そんな感じでした。でも、今はそうはいきません。最も注意することは、ゲームに徹することです。コースマネジメントをしっかりと行い、勝負の流れを的確につかむ。流れを途切れさせないようにしている。また、目前の相手と戦うのではなく、自分との戦いに徹した。大きな違いは、この2点です」と極意を明かした。
加えて、テクニックは当然だが、探求心が旺盛だ。今年はアイアン以外のクラブ契約をフリーにした。「いろいろなメーカーのクラブを試せる。もし、これが自分に合っていなくても、道具を切り替えられる。気持ちまで変わります。賞金女王をとれたのはクラブのおかげ。支えてくれた方だけではなく、クラブにも感謝をしています」。次週は、いよいよ最終戦である。「来週は、もうちょっといいゴルフをしたい。運がよく、賞金女王になることができたからよけいです」と有終の美を目指す。