ＬＰＧＡツアーチャンピオンシップリコーカップ　第2日目

上田桃子が単独首位！女王争いはさらに熾烈に！！

　2009年度LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』（賞金総額1億円　優勝賞金2,500万円）の2日目が宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ（6,508yard/par72）で行われた。

　天候：晴れ、気温：21.3℃、風速：1m。今季の優勝者と獲得賞金ランキング25位までの選手にのみ出場権が与えられるこの大会。初日より気温も上昇し、絶好の天気となった2日目。初日首位からスタートした上田桃子がこの日もスコアを2つ伸ばし、通算5アンダーで単独トップに立った。1打差の2位タイには馬場ゆかりと横峯さくら。さらに2打差の4位タイには、諸見里しのぶら4選手が続いている。

　この日もボギーが先行し、前半を1オーバーで折り返した上田。「高麗グリーンだから強めに打っていこうと思いすぎて、前半はイメージが掴めませんでした」とパッティングに苦戦したが、「後半はラインを出しながら打っていきました。13番からは良いパッティングが打てましたね」と尻上がりに調子を上げ、後半で3つスコアを伸ばした。「自分で流れを変えたくて、11番のロングホールは刻んで行くところをあえて攻めて行きました。案の定、バンカーに入れてしまいパーでしたが、13番でも攻めて、今度はバーディーを決める事が出来ました。今日はそこが大きかったですね」と一気に攻めのゴルフに転じ、自ら流れを引き寄せた。「私の考えでは、前半は1つでも伸ばせれば上出来で、後半でいかに伸ばせるかが勝負だと思っているんです。昨日、今日とイメージ通りにいっているので、目標はクリア出来ました。明日以降も一日ずつ目標を作って、一つずつクリアしていきたいですね」。女王争いに注目が集まる中、2年前の女王の存在感をアピールしたい。

　そして5バーディー4ボギーと出入りの激しいゴルフで、結局4アンダーの2位タイとなった横峯。「ショットは悪くなかっただけに、もうちょっと伸ばせたかなとも思います」とやや不満の残るラウンド。それでも「4日間のうち、大変な日があると思うので、今日はその日と思って明日は一からと思ってやっていきたいです」と気持ちを切り替えていた。明日は再び女王を争う諸見里とのラウンド。「相手は特に考えないですね。自分のゴルフが出来てて、余裕があれば別ですけど」と意に介さない様子。明日以降もプレッシャーを感じさせないゴルフで、上位進出を狙う。

　この日4つスコアを伸ばして一気に2位タイに浮上した馬場。2番パー5では、残り160ヤードの3打目を見事にカップインさせてイーグルを奪うなど、ノーボギーの完璧なゴルフだった。「（地元の）九州は高麗グリーンのコースが多いですし、ジュニア時代からやっているので、迷い出すと難しくなるので、シンプルにいきました」と各選手が苦戦する高麗グリーンも、馬場にとっては慣れたもの。上位のスコアが伸びずに我慢比べとなっている展開も向くようで、「スコアが出るコースは“バーディーを取らないと！”と思って空回りするので、それを我慢してできるのでこのコースは自分に合っていると思います」とキッパリ。今季は自身最高の成績を挙げているだけに「これまでの経験がでれば」と優勝への色気も見せた。

　賞金ランキングトップを走る諸見里はこの日69をマークし、首位を走る上田に3打差と絶好の位置につけた。「スコアには満足していますけど、16番（パー3）のティーショットは凄く悔しいです。そこで隙を見せたくなかった」とティーショットを大きく右に曲げてのボギーを悔やんだ。悲願の女王へ向けて、残すところあと2日となったが「まだ2ラウンドなので、気持ちの上ではちょっと長くなりますね。でも楽しんでやることと、笑顔を忘れないこと。自分の成長した部分を見せられるように」。女王へ向けての試練の2日間をどう戦うのか注目だ。

　一方、逆転女王へ僅かな可能性を残す有村はこの日2つスコアを伸ばし、首位とは4打差の好位置につけた。「ボードを見て、上が伸びていなかったので、もう1つ、2つでも多くバーディーを取りたかったです。難しい下りのラインにつける事が多くて…。短い下りのラインより、長い上りのラインの方が簡単なので、明日は上りにしっかりつけられるようにやっていきたいです」と明日は新たなコース攻略法で急浮上を目指す。

古閑　美保　-2　4位タイ　1バーディーノーボギー
「今日は良く耐えました。ボギーを打たないようにって。途中アイアンが良くないってわかってましたので、いいパットが決まってくれてよかったです。トップは後半伸びなかったですね。もうちょっと荒れれば崩れるかな。明日も（トップと）離れない程度に、ボギーを減らすようにしたいです」。

宮里　藍　-1　8位タイ　4バーディー1ボギー
「18番のボギーが残念でしたね。ちょっとつけた位置が悪かったので難しいパットになってしまって・・・。でも昨日よりグリーンの感触が良くなってきました。フィーリングとか芝目も含めてスピード、ラインがあってきました。このコースはラフからとか距離感も難しいし、明日以降も体調も変わるし、それをしっかりアジャストして、それにコースマネージメントが出来れば」。