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2019.2.18

2019ルーキー特集 第11回 吉本 ここね

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images> 

 (※掲載は取材順)

 恒例のルーキー特集をお届けいたします。開幕まで1カ月を切り、各選手が総仕上げの時期。2018年最終プロテスト合格者の今をレポートしました。

吉本(ヨシモト)ここね 2000年1月5日 北海道出身

 平成最後の最終プロテストで一発合格を果たした。とはいえ、どことなく昭和の少女のたたずまいを感じさせる。清楚な印象。プロフィールの特技には、英検準2級の5文字が目を引く。

 「3歳から、習い事としてECCジュニアへ通っていました。かといって、英語が得意と胸を張れるほどではありません」と前置きする。「英検をとるようになったのは、ゴルフのためです。高校受験は推薦。ゴルフ部がある学校って、札幌は2校ほどです。私はどうしても札幌光星高へ入学したかった。推薦入学の条件のひとつに英検3級があったから、中学時代にとり、高校では準2級を。もし、故障などのアクシデントでゴルフをあきらめなければならないリスクもあります。だから、あきらめた時は学問が助けてくれる、と思いました。勉強、ゴルフが両立できるのは光星だったから。プロゴルフは厳しい。そういう意識はしっかりともっていました」。

 夢を語ることは、ある意味、簡単だ。ただ、この人の場合はそうしたことを胸の内にとどめ、現実をみつめている。これもプロフェッショナルの証といえるのではないか。目標とするプロゴルファーは「特にいません」。特技も「特にありません」と答えた。そうしたやりとりがあり、瞳が輝いたのは地元の北海道日本ハムファイターズの話題になった時だ。

 「ファイターズが大好きです。メジャーリーグへ移籍してしまったけど唯一、目標とするなら、大谷翔平選手。とにかく格好いい。それから、人間性にひかれます。加えて、自分の仕事に対してストイックになれるところが素晴らしいと思う。私もそうなれたらいいですね」と話している。では、現状の自身はどうなのだろう。

「飛距離が抜群、バーディーをたくさんとるタイプではありません。しかし、常に前向きでコツコツとやっていきます。去年のファイナルQTでは、調子がいまひとつ。ラウンド中も、いろいろと工夫をしながらでした。最終日、パーオンがうまくできなかったことは今シーズンの課題です。目標にした試合で調子をあげてこられないのは、自分に足りないものがあるから。プレーしているのは私です。きっと意味があるんだなぁ、と前向きにとらえました」と地に足をしっかりとつけたスタイルだ。

ちなみに、『ここね』の由来を質問すると、「母が同じ文字を並べると決め、次に父がひらがなにしたいと考え、この名前になったそうです。結構、得をしていると私は思います。だって、目立つし、皆さんにすぐ、覚えていただけますから」。理路整然と説明を行った。

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