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2019.3.9

松田鈴英 プライスレスのペアリングで上昇

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第32回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第3日

 瞬間最大風速18.7m/s。松田鈴英は厳しい条件でも、貴重な経験をアピールした。若い内の苦労は買ってでも−というが、第3日は昨年の賞金女王・アンソンジュ、メルセデスランキング1位・申ジエとのラウンドである。「勉強することばかりで、ずっと2人のプレーを見ていました。アプローチや強風のショットなど、安定感が抜群。とても勉強になりました」。瞬きをするのも惜しかったそうだ。

 加えて、パー5の4番では、ダブルビッグネームがチップインイーグルを決めている。当然だが、負けてはいられない。「私も、入ったらいいな」と念じた7メートルのバーディーパットを沈め、存在をアピールしている。この日は3バーディー、4ボギーの内容でも将来を見据え、きっとターニングポイントになるのでは−と思う。目に焼きつけたアンと申のテクニックは、タフなコンディションだからこそ、価値がある。

 第1日、首位発進しながら、比嘉真美子に7打差をつけられた。「ひとつずつ、縮めたい」と、あきらめないスタイルをアピール。プロ3年目の決意が見え隠れする。過去、2002年廣済堂レディスゴルフカップで、前日まで11打差を逆転した藤野オリエの例もある。ちなみに、藤野は、今大会の歴代優勝者。最終日も過酷なコンディションが待ち受ける。だからこそ、若さに支えられた、松田の爆発力は魅力なのだ。

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