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2019.3.22

集中・決断・対応 上田桃子、好調の3要素

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 茨木国際ゴルフ倶楽部(大阪府)第1日

 ジワリ、ジワリと調子が上がっている。静かな闘志を燃やす上田桃子はこの日、プライドをかけてプレーした。「こういう面を使うところは、ショットメーカーでなければいい所から打てません。集中力がアップします」。風速7.0m/sにもかかわらず、パーオン率は100%だ。ギャラリーも改めて、ショットメーカーのテクニシャンであることを再認識したことだろう。

 「こういうコンディションでは、風を利用します。傾斜もうまく使うことが大切。こういうことが得意です」と好調の解説を加える。とはいえ、3パットが2回は、ちょっと痛い。ただし、「しっかりと距離感はあっていた。15番はバーディーチャンスから、3パットで難しかった。いいところにボールがついたけど、残念。ただ、1日を通して集中力を持続できたと思う。すごく寒かったけど、集中力、決断力、対応力のバランスが良かった」と話している。

 今季のテーマは1打の執念。オフの間から常に試合モードでラウンドを重ねた。「練習でできても、試合で実践できなければ意味がない」の言葉は説得力がある。また、イチローの引退にも話題が及び、「どんな時でも、最後にやってくれるのでは、という期待を持たせてくれる選手は、なかなかいないと思う」と語っている。ということで、「あす以降、もっと集中して」と気合を込めた。最後までファンの期待を背負っていることを、本人が知っているからだろう。

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