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2019.3.30

圧巻の65 河本結、ツアー初Vへ前進

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第4戦『第7回アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』(賞金総額8,000万円 優勝賞金1,440万円)大会第2日が3月30日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,525ヤード/パー72)で行われた。首位は通算13アンダーの河本結が、2日連続で素晴らしいプレーを披露。4打差の通算9アンダー、2位タイは臼井麗香、脇本華がつけている。上位3人は2018年の最終プロテスト合格の第90期生。新時代到来をアピールする。(天気:晴れ時々曇り 気温:22.5℃ 風速:4.3m/s)

 残り10ホールで、7バーディーを奪取。河本結の爆発力は昨シーズン4勝のステップ・アップ・ツアーではおなじみだった。チャンスが来るまで、ひたすらパーを重ねる。この日、はまさに、そのスタイル。怒とうの進撃がスタートしたのは9番。下り2メートルのフックラインが決まった。

 「スタートから、チャンスについてもカップを触る感じ。なかなか入らないね、と(キャディーの)弟とは話していました。でも、イライラするとかそんなことはありません。ボールの転がりがいい。フィーリングも悪くなかった」といい、続けた。「8番で下りと読んだバーディーパットをショート。1メートルのちょっとイヤな感じのパーパットが残った。でも、うまく沈めることができて、そこからです。流れが良くなったのは」。

 9番から5連続バーディーで圧倒する。とにかくすごい。首位を奪うと、一気に2位以下を突き放す。「一番長いパーパットは17番の3メートルでした。1日は長いから、ピンチもあります。でも、きょうはとにかく集中していた。スコアのことなど考えていません。気がついたら、ボギーがなかった。心が自分のプレーへ向いていた証拠だと思います」と振り返った。

 自身のセールスポイントはウェアとリボンのコーディネート。「最初に、ブルーのリボンを合わせたけど、なんか気分が乗らない。そこでオレンジにしてみたのですよ」。あやうく、気分までブルーになってしまいそうな大ピンチを、シックスセンスが知らせたのか。オレンジカラーは、ビタミンを連想させ、チャレンジスピリットが旺盛に感じる。ナイスチョイスだった。

 ちなみに、最終日は赤を予定しているそうだ。「タイガー(ウッズ)の最終日のトレードマーク。その影響です。去年のステップで優勝経験はあっても、やっぱりLPGAツアーとは雰囲気が違うでしょうね。メディアの皆さん、ギャラリーの皆さんの人数など、注目度が…。たぶん、緊張するでしょう。ただ、どんな状況でも、自分のプレーに徹すればいい。ステップの優勝経験は自信になっています。どう戦うか。私の心が知っている。とにかく、自分を信じて戦い抜く」。自己ベストを更新し、念願のツアー初優勝へグイッと近づいた。きょうは、心という言葉を何度も口に。とても響きが良い。話を聞いていて、心が洗われるようだった。


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