2019.3.30
闘志あふれる臼井麗香 初の最終組で全国区へ
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
第7回アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI UMKカントリークラブ(宮崎県)第2日
切磋琢磨。もつべきものは、良いライバルである。かつて、宝塚歌劇団のステージを夢見た臼井麗香は、人生初のビッグステージへ挑戦する。最終日、最終組は第90期生の3人。中でも、河本結とは仲が良い。「結を尊敬しています。ゴルフに対する考え方がすごい。ひとことではいえないけど、勝負へ臨む姿勢などは普通の選手とは違います。練習ラウンドでは一緒にプレーするけど、試合では、あすが初めて。同組はとてもうれしいし、ただ勝負ですから追いつきたいです」と闘志を燃やす。
ムービングデーのこの日、前半は臼井が主役だった。7番まで、4つのバーディーを重ねる。「スタートホールで3メートルのバーディーパットが決まって、とてもいい手応えをつかんだ。ただ、後半は風が吹いて苦戦したけど、ピンチらしいピンチはなし。勢いを感じた」という。18番は2オンに成功し、イーグルを逃したものの素晴らしいパフォーマンスでギャラリーを魅了した。熱視線を浴びることはプレッシャーにはならない。むしろエネルギーへ変わる。3歳からクラシックバレエなどを習い、宝塚入りの準備をスタートさせたが、祖父の願いでプロゴルファーを目指すことになった。
「私は負けず嫌い。ダンスをしていても、常にセンターの気持ちでした。ゴルフでも一番になりたい。今回は今年初めての試合だし、全ホールでバーディーをとりたい−という欲がわいてきて…。キャディーさんに止められなければ、どうなっていたか」と苦笑している。LPGAツアーは昨シーズン、2試合に出場したが、ともに予選落ちだった。もちろん、優勝争いは初めての経験。「何を考えているのか、わかりません。でも、今は目の前のバーディーをとる。そういう気持ちで18ホールをプレーします」と話した。
そして、「私のことは皆さん、きっと知らないでしょうね。名前を知っていただくことも目標のひとつ。全力でプレーをします。どうぞ、応援をお願いいたします」。深々と頭を下げた。スター候補の一員である。
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