2019.5.10
変身! 渋野日向子
<Photo:Masterpress/Getty Images>
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)第2日
黄金世代の隠し玉が登場。2位タイへ浮上、渋野日向子が初の公式会見へ臨み、メディアのハートをわしづかみにした。1イーグル、2バーディー、ノーボギーのラウンドに、「ビックリです」と笑顔が弾ける。それにしても、18番のイーグルはすごかった。残り228ヤード、3Wで2オンに成功。4メートルのイーグルトライへ挑んだ。「入れられたら、入れよう。3パットだけはしないことを頭に叩き込んだ。スライスラインです」と心境を解説。
今大会は初出場だ。昨年、2度目の挑戦で最終プロテストへ合格。2年目のシーズンで大きな変化をもたらしたのは、KKT杯バンテリンレディスオープンだった。第1日、81の大叩きで最下位スタートから、予選を突破して20位タイへ食い込んだ。「予選落ちだなぁと思って、第2日はピンばかりを狙ってプレー。そうしたら、66です。あの日から、何かが変わった。苦手コースにもかかわらず、終わったら、2週前も2位タイです。少しずつ私のゴルフが成長しているのかなぁと思った。具体的にどこが-とはいえないけど…」という。
それにしても、初めてとは思えないほど、右手にマイクをもった姿、トークは群を抜いていた。爆笑シーンが、何度あったのだろう。地元岡山の少年団で、小学6年までプレーした、ソフトボールは現在もオフ限定で飛び入り参加しているそうだ。「ソフトボールは、ゴルフよりも好き。小学生に混じってプレーすることは、私にとって何よりの癒しです。女子プロゴルフ界は、なかなかの世界。皆さん、とても個性が強いですからね」と前置きし、「来年の東京オリンピックのソフトボール競技は、試合を休んでも行きたいぐらい大事なこと」。
また、たくましく映る二の腕について、「両親がゴッツイですからね。父は砲丸投げ、円盤投げ、母がやり投げをしていた。私もソフトボール投げの県大会で2位になったことがある。記録は58メートル。間違いなく、両親のDNAを受け継いでいます」と、たのもしい。ちなみに、幼少時の夢は、「仮面ライダーになりたい」だった。変身−を大きくアピール。「私は、黄金世代に入っているけど…。そんな感じでしょうか。でも、調子のいいうちにチャンスがあれば、勝っておかないと大変なことになる」。まさに、金言だ。
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