勝みなみ　原点回帰で再び－

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

センチュリー21レディスゴルフトーナメント　石坂ゴルフ倶楽部（埼玉県）

　勝みなみが上昇ムード。4戦連続予選落ちが、うそのように表情が明るい。原点回帰を図って、確かな手応えを得た。「高校時代のように、ボールの近くに突っ立ち気味に構えて、アップライトに上げて打つスイングへ変えました。すごく打ちやすい。昔に戻したら、ボールが曲がっても5-7ヤード以内におさまっている」と説明した。

　きっかけをつかむために試行錯誤。3年前のスイングへ戻すことで、光明を見いだしている。たとえ、些細なことでも劇的に変化することが、ゴルフの不思議だ。「練習ラウンドで、とても良かった。試合でできるかはわからないけど、イメージがすごくいい」と言葉が弾んだ。

　開幕戦こそ予選落ちしたものの、パナソニックオープン、中京テレビ・ブリヂストンレディスとシーズン序盤で2勝。優勝を含め、16試合中トップ10入りは、7回だ。ちなみに、前週初Vの小祝さくらは、20試合中トップ10入りが6回。他の選手と比較しても、決して見劣りはしない。同期の小祝へ「日曜日に、おめでとう－を言えなかったことが残念。もちろん、きのう会った時にお祝いの気持ちを言葉にした。私も頑張ります」。主役奪回の密かな決意だ。黄金世代のトップランナー。すべては、この人が始まりだった。

(メディア管理部・鈴木　孝之)