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2019.8.9

渋野日向子 大感謝の凱旋試合

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

北海道 meiji カップ 札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)第1日

 バックナインで一変。メジャーチャンピオンとして凱旋試合の渋野日向子は2アンダー、11位タイで第1日を終えた。「体調が良くない。それでもアンダーパーのプレーができて本当に良かった。後半、ノーボギーでラウンドできて何とかなったと思う」。心から、ご苦労さまといいたくなるような1日だった。

 前半は1バーディー、2ボギーと調子が上がらない。しかし、インターバルで一変。「寝ていました。今まで、こんなことはなかったけど、ちょっとしんどかったから」という。ところが、40分間の休養が生気を与える。加えて、ギャラリーの声援がすごい。ナイスバーディーの大声援は、まるで野外ライブのようだ。「皆さんが一緒に喜んでくださった。イギリスと同じです」。しみじみと語った。

 12番、第3打はピンを直撃。カップが崩れるほどの衝撃だ。その直後、6メートルのバーディーチャンスを決めたのは、さすがのシーン。また、16番は4メートルを沈めた。最終18番では第3打を2メートルにつけ、バーディーフィニッシュ。「18番は、傾斜が強かったからバックスピンで狙いました。56度です」と解説した。

 一躍、スーパーヒロインへ大変身。自身は全く変わらなくても、周囲が放っておかない。プレッシャーをどう受け止めているのだろう。「きょうのスコアを見る限りでは、プレッシャーにはなっていないと思います。試練とも思っていません」と頼もしい。

 さらに気配りの人らしい、ラウンド中のほほえましいエピソードを明かす。「私がこういう状態ですから、(同組の)お二人にご迷惑をかけたかなぁと思います。でも、話しかけてくださり、歩くことが遅かった時など、うしろから押していただきました。ありがとうございます」。笑顔で締めた。すべての人へ、感謝の2アンダーだった。

(メディア管理部・宮崎 善秀)

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