2019.8.30
鈴木愛の新スタイル 4つの目で首位へ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
LPGAツアー26戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が8月30日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,650ヤード/パー72)で行われた。首位は通算7アンダーの高橋彩華、連覇を狙うアンソンジュ、鈴木愛。2打差の通算5アンダーで渋野日向子、アマチュアの安田祐香が続く。(天候:晴れ 気温:24.3℃ 風速:2.2m/s)
内容重視。パッティングの名手、鈴木愛は第2日、31パットだった。通常なら、口調が厳しくなるが、この日は11番からスタートしたスゴさをアピール。2連続バーディーで勢いに乗り、パー5の13番では、2オンに成功した。それも、ピン1メートルに寄せるスーパーショットである。当然のように、イーグルパットを沈めると、同組の渋野日向子も顔負けのスマイルでギャラリーの声援に応えた。「渋野さんが先に(イーグルパットを)入れてくれたから、すごく盛り上がった。それに乗って、私も入れることができたのでしょうね」と、相乗効果を口にする。
また、パッティングへ入る、ルーティンを変更したことも口にした。「いつもは、適当にやっていましたけど、今大会は後ろからキャディさんにも、ラインを読んでいただいています」。時には、客観的な視線も必要だ。2つよりも、4つの目を駆使して難コースへ立ち向かっている。
とはいうものの、ミスはつきもの。5番、3パットのボギーについて、「パーパットが、1メートルくらいの切れないライン。下手くそだなぁ」と苦笑したが、表情は柔和だった。昨年の今大会は、手首の負傷で欠場。17年は5位、16年は4位タイと、あとひと伸びが足りない。「いい思い出はありません。コースが難しいから。コースマネージメントが重要ですね。例年よりラフが短いけど、何ホールか、攻め方を変更している」と打ち明けている。
記者会見は、いつもより早口の様子。終了すると、すぐさま練習場へ小走りで向かう。「1時間は、練習したいです。そのあとすぐに、身体のケアの予約を入れているから…」。心技体のマネージメントにも余念がなかった。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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