2025.5.10
藤田さいきが完全優勝&公式競技2冠へ王手
2013.5.4
全美貞が単独首位浮上 横峯さくらは連続予選通過記録を更新
千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部で開催された、2013年度LPGAツアー第9戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』の2日目は、この日65のスコアをマークした全美貞(ジョンミジョン・韓国)が、通算10アンダーで単独首位に浮上した。(天候:晴れ、気温:17.6℃、風速:2.0m)
また、横峯さくらが首位に2打差の2位タイで決勝ラウンド進出を決め、連続予選通過のツアー記録を更新した。
やはり女王は強い。全美貞がトーナメントコースレコードタイの65をマークする圧巻のラウンドで、軽やかに単独首位に浮上した。
出だしの1番はピンチから。ティーショットは大きく曲がり、左の林の中に。いきなりトラブルかと思われたが、このホールを冷静にパーで切り抜けると、「気楽になって、途中からいいショットが打てました」と女王のリズムが加速。3連続を含む8バーディーで、一気に主役の座に躍り出た。
今シーズン2勝目を狙う最終日、「自信を持って楽しくプレーすればいいかなと思います」。無敵の女王がプレーを楽しみだしたら、誰も止められない。
「記録はあまり気にしていませんでした。数字を見て、頑張ったんだなぁと思います」。LPGAツアーの最長記録となる92試合連続予選通過を達成した横峯さくらは、淡々と答えた。
「去年はショットが左、左に飛んで、以前ならその日に修正すればよかったですけど、去年は全くダメで試行錯誤という感じ。でもそれを乗り越えたから、今がある。そう思っています」。本来キレのあるショットが持ち味の横峯にとって、致命傷とも言えるショットの不調。それでもショートゲームで必死にカバーし、記録を刻んでいった。
記録更新が掛かった今日は「1番はボギーでしたけど、耐えて、チャンスが来たらという感じ。よく頑張ったと思います」。その表情は安堵にも似た笑顔に満ちあふれていた。
「ショットは悪くないと思うので、4~5メートルのパットさえ打ち切れれば」。首位とは2打差。大記録達成のその先に、2年ぶりの優勝が見えてきた。
この日最終組からスタートした原江里菜を、5番グリーンでちょっとした事件が襲った。4メートルのバーディーパットにまさに挑もうというところを、虫に邪魔されたのだ。集中していたリズムを外され、パットは仕切り直しに。しかし本人はこれを「ラッキーかもしれない」と思ったという。「邪魔している物も、自分のプラスになるかもしれないよ」とメンタルトレーナーに言われていたのを思い出したからだ。
かくして仕切り直しの4mバーディーパットは、見事にカップイン。そのリズムのままにこの日も4つスコアを伸ばし、最終日も最終組で回ることになった。明日、原が2008年以来の復活Vを果たしたら、それはもしかしたら5番グリーンの虫のおかげかもしれない。
茂木宏美 (4位タイ:-6)
「(予選落ちをした)先週に比べると特にパッティングの調子が戻りつつあって、それがバーディーに繋がっていると思います。(今日の4アンダーは)最近の流れからするとスコアが出ている方なので、点数的にはいいですね。でも優勝争いするためにはもうひと踏ん張り。階段を一歩一歩ですね。(逆転の)可能性はゼロじゃないと思ってます」。
若林舞衣子 (4位タイ:-6)
「最後のボギーは悔しかったですけど、全体的にはいいゴルフができました。今日は特に後半、チャンスに付いた時に決め切れなかったので、明日はチャンスの時にいかに決められるかだと思います」。
櫻井有希 (6位タイ:-5)
「横峯さくらさんと初めて(の同組)だったので、カメラの数にビックリしました。いい緊張感の中でラウンドできたと思います。フィーリングは悪くなかったし、アンダーパーで回れたのはよかったです。首位とは離れてるけど、トップ10を目指して伸ばしていきたいです」。