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2014.5.4

サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント 最終日

NEW一ノ瀬優希の誕生!
劇的なチップインイーグルで今季2勝目を飾る

 2014年度LPGAツアー第9戦『サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が、千葉県市原市の鶴舞カントリー倶楽部 西コース(6,515ヤード/パー72)で開催された。

 首位と2打差からスタートした一ノ瀬優希が、最終18番ホールでチップインイーグルを沈めるなど、スコアを通算9アンダーまで伸ばし、劇的な逆転優勝。今シーズン2勝目を飾った。2打差の2位にはアマチュアの森田遥、3打差の3位には申ジエ(韓国)が入った。(天候:晴れ、気温:20.3℃、風速:3.7メートル)



 一ノ瀬優希の今季2勝目は劇的な形で訪れた。最終組のひとつ前の組で回った一ノ瀬は、16番ホールのスコアボードで自分が首位タイにいることを確認。「バーディーを取らなきゃ」と攻めることだけを考えた。しかし、「あそこで決まっていればもっと楽だったのに…」と振り返った17番では、絶好のバーディーチャンスをものにすることができなかった。

 向かえた最終ホール。コースマネジメントどおり、ティーショットを右サイドのフェアウェイ、セカンドショットをグリーン手前に付けた。そして、その瞬間が訪れる。ピンまでは残り33ヤード。サンドウェッジで「イメージだけを考えた」という第3打は、カップめがけて転がり、そして吸い込まれた。この劇的なチップインイーグルが、今季2勝目を決める一打となった。



 今週は気分を一新して臨んだ。今季は、月曜日もトレーニングに費やし、常にゴルフ漬けの毎日を送っていた。しかし、今週は野球観戦に映画鑑賞、中華街で食事を楽しむなど、完全なオフにした。一ノ瀬は悩んでいた。ツアー2戦目の『ヨコハマタイヤPRGRレディス』で優勝を飾るも、その後、満足な結果を残せずにいた。「練習しないとうまくならない」と、練習にも真摯に取り組んだ。しかし―。

 「努力って報われないのかな」。悲観的な思考に陥っていた。そこで、気分一新。ルーティーンワークを変えることを決心した。アイアンもシャフトを変えた。全てを変えたかった。それだけ、一ノ瀬は悩んでいた。

 ルーティーンワークを変えることで、自分のゴルフに対する考え方も変わった。「打ち方はこうあるべき。球筋はこうあるべき」とスタイルにこだわりすぎていたが、「いろいろな打ち方をやってみよう」と気持ちに余裕ができた。"NEW一ノ瀬優希"の誕生だった。



 「ずっとゴルフが楽しくなかったけど、全部変えたらゴルフが楽しくなった」。こんな気持ちは久しぶりだったという。そして、今日の優勝。「本当に嬉しいです」。そう語る一ノ瀬の笑顔には苦しみを乗り越えた嬉しさと安堵感が入り混じっているように見えた。


森田 遥 (2位:-7) ※アマチュア
「初日、2日目ともすごくいい位置で来ていたのに、最終日スコアを伸ばせなかったのが残念です。(今日を振り返って)やっぱり最終組ということもあって、雰囲気も締まっていた感じがありました。今まで以上に私も締まっていました。これまでゴルフをやってきた経験と、身近で支えてもらっている方々がいて、自分のしたい練習ができる環境を作ってくれているのが今につながっている。今後は、世界で戦えるトッププレーヤーになりたいです」。

申 ジエ (3位:-6)
「久しぶりの最終組だったので少し緊張しました。今日はショットにミスがあった分難しかったです。アマチュア選手の怖さ知らずのプレーを見ていてイイ刺激になりました。日本の未来を担っていく若い子たちとして楽しみです」。

香妻琴乃 (4位タイ:-4)
「今週は、ショットが良かったこととパッティングが噛み合って入ってくれていたのでイイ感じでラウンドができました。一ノ瀬さんに負けないようにラウンドしたけど、最後までずっと体の硬さが取れなかったです。(今後は)アプローチとパターでやろうとしていることが出せるようになれば、いい成績につながってくれると思います」。

堀 琴音 (4位タイ:-4) ※アマチュア
「自分のゴルフができず疲れました。今日、申ジエ選手から学んだものは大きいです。森田遥選手も昔から上手いなあと思っていたけど、やっぱり上手かったです。最終日最終組で回れたことがものすごくいい経験になりました」。

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