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2020.8.16

有村智恵 ハッスルの66も届かず

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ 北コース(長野県)最終日

 まだいける。有村智恵は前半を終了し、スコアボードを確認。表情が引き締まる。インターバル後の10番。残り130ヤードの第2打を2メートルへ寄せる。バーディーを奪い、さらに弾みをつけた。

 「スコアボードを見るたび、30代の選手がたくさんボードの上位にいる。10代と30代の戦い。うれしかった。女子ゴルフ界も話題がたくさん。私たちも、負けていられない」と楽しそうに、勝負を振り返る。ところが、笹生は勢いが違った。「チャンスがあると思って、プレーをした。でも、こちらがスコアを伸ばしても、追いつけない。悔しいけど、さすがだな」と勝者をたたえる。

 実は、アマチュア時代に同組でプレーしことがある。「彼女が中学生の時、一緒にプレーしたことがあります。すごい選手が出てきたな…。正直な感想です。そして、どんな選手になるのだろうとワクワクしました」。遠くを見るような目で話した。「本当にすごい」とため息を漏らし、プロになって、すぐに結果を出しことが素晴らしい」と加える。

 しかし、若手の台頭に喜んでばかりはいられない。「今回の最終日のように、同世代の選手が3-4人いると、まだまだ頑張れる、という力がわく。若い選手の勢いに、私たちも乗ってしまいましょう」。世代交代? とんでもない。10代から、40代までの各世代が必死だ。だから、昨今のJLPGAツアーはすごくおもしろい-と評判を呼ぶのだろう。

(メディア管理部・中山 亜子)

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