2020.8.26
VS小樽 鈴木愛-やさしさで勝負
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
2020-21年JLPGAツアー第3戦、『ニトリレディスゴルフトーナメント』(優勝賞金2億円 優勝賞金3,600万円)が8月27日、北海道・小樽カントリー倶楽部(6,695ヤード/パー72)で開幕する。26日は指定練習日。また注目選手のリモート会見が行われた。
ディフェンディングチャンピオン、鈴木愛は小樽スペシャルともいえる、スーパーウェポンを投入。「今大会は、JLPGAツアーでコースがナンバーワンに難しい。今年の実力試しで、自分との勝負と位置付けている。去年と比較して、どのぐらい技術がアップしたのか。それを確かめたい」と、背筋を伸ばした。
今回は1W、3Wを9月に発売のニューモデルを使用することをリモート会見で語っている。「ピンのG425というモデルです。使い始めたのは今週。でも、すごくいい。全体から言うと5-10ヤード、飛距離が伸びたと思う。それ以上に、アゲインストに強い。風が吹いても、曲がり幅が本当に少なくなっている」と絶賛した。
よく、プロが使うクラブといえば、特別な1本とゴルフファンは感じるだろう。しかし、鈴木が用具契約するピンは、プロトタイプをつくらない-がコンセプト。市販品と同じものだ。G425はクラブヘッドが精悍なイメージ。見た目の格好良さに加え、直進性がアップしたことが特長だ。
昨年の優勝は、市販のレディースモデルのマレットパターを使用した。ツアー屈指のパッティングの名手でも、クラブ選びで優先することは、フィーリングと、やさしさ。要は結果がすべてである。愛器は賞金女王のタイトルをもたらし、ピンクパターの愛称でロングセラーとなった。「難しいコースで戦うためには、できるだけストレスを少なくするようにしている。ピンクのマレットはミスをしても、ミスになりにくい。すごくいいパターだと思う」と、全幅の信頼を置くエースだ。
さて、肝心の調子はどうだろう。「いい状態にあると思います。とりあえず、予選突破へ全力投球して、第3日、最終日と調子をあげていきたい。しっかりと頭を使って…」。コースが選手を育てる。女王はそれをよくご存じだった。
(メディア管理部・中山 亜子)
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