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2020.10.11

ベストオブチャレンジ賞・笹生が明かした上昇の理由

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

スタンレーレディスゴルフトーナメント 東名カントリークラブ(静岡県)最終日

 笹生優花は通算1アンダー、12位タイでフィニッシュ。1イーグル、5バーディー、3ボギーの内容に、「ショットが良かった。バーディーはすべて、ピンから3メートル以内」と手応え十分の様子。調子が良くても悪くても平常心を崩さない。しかし、この日は笑顔が弾けた。

 1番でボギーのスタート。「今日も…」と少し気落ちしたものの、うまく立て直す。パー5の3番でイーグル奪取。残り233ヤードから3Wの第2打がグリーンをとらえた。7メートルのイーグルパットが見事に決まる。ただし、「1W、3W、パターを使っただけです。アイアンを握らなかったから、手応えは何もない」。サラリと言ってのけた。

 上昇のきっかけは、続くパー3の4番。PWで、やや左からのフォローの風にボールを乗せ、2メートルにつけた。イメージ通りの1打だったという。勢いに乗り7、10、13、14番でバーディーを奪い、一時は優勝争い。しかし、終盤の16、18番でボギーをたたき、優勝に絡むところまではいかなかった。しかし、ベストオブチャレンジ賞を獲得。

 第1日、台風14号の接近で、3オーバーと出遅れた。前日は、雨天中止で大半をホテルの自室で過ごす。ただし、腹が減っては-ということだろう。昼食は三島市内の老舗有名うなぎ店へ。精をつけて、この日に備えたという。ショット練習はしなくても、イメージトレーニングはできる。理想のスイングを、何度も脳裏に刻み込む。「頭の中でゴルフをしていた」と説明。最終日、イメージを早速、実戦で試すことができた。次戦へ向けての収穫だろう。

 「今回、良かったからといって、次も良いとは限らない。それがゴルフですから」。19歳とは思えない言葉の裏に、再上昇の自信がみなぎっていた。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

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