2020.11.22
哀→楽の渋野日向子 今季初のトップ5
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
第39回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)最終日
渋野日向子が、今シーズン初のトップ5フィニッシュを決めた。「ビックリしています」と、少しだけホッとした表情。当然ながら、復調の兆しが見える。この日のベストスコアタイの66をマークした。「今の状態で第3日、最終日のプレーで各日、ボギーがひとつ。それで済んでいることが奇跡ですね。また、(決勝ラウンドの)2日間で、7個もスコアが伸びていることは、かなり合格点だと思う。最高に近いゴルフができた」と手応えを言葉にした。
恒例となった、自己採点も前日の50点から及第点の60点へアップ。さらに、昨日は自身のプレーを『哀』と表現したが、この日は『楽』へシフトした。「楽しかったですね。ショットは不安を抱えて打っていたけど、パッティングがあれだけ入れば、楽しい」と、久々にトレードマークのシンデレラスマイルが飛び出す。しかし、楽観したわけではない。本調子からは、まだほど遠い状況らしい。「パッティングは不安要素が減ってきた。でも、ショットは不安要素が増えている。クラブを振り切ることがなかなかできない」と告白した。
次週はJLPGAツアー年内最終戦。「トップ10を目指したい。また、内容を求めるならば、もっとボギーを減らしたいです」。世界の頂点を極めたからこそ、悩みはつきない。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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