2025.6.8
最新情報ーヨネックスレディスー次戦へひとこと
2020.11.25
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)
背水の陣。達観した様子で、鈴木愛はいった。「優勝しかありませんね。オリンピック、賞金女王…。この試合で結果を残さないと追いつけないと思う。そのぐらい大事な1戦です」。言葉にすることで、自身を極限の状況へ追い込む。これが経験のなせる業というものだ。
とにかく、逆境には強い。特に意識しているのはロレックスランキングだ。現在、20位。日本勢では4番手のポジションへ後退した。「来年のANAインスピレーションの出場権を得たい。そのためには、今年、20位より下がると怪しくなる。ただし、今は(他の選手の動向などを)気にするレベルではありません。自分のことで一杯です」。
明確に、そしてシンプルに目標を決めた。今季、常に迷いの言葉が飛び出したものだが、今大会は顔色がいい。もちろん、調子がいいという裏付けがあることも確かだろう。「やっと(今年が)終わるか」と笑いながら話す。「楽しい思い出がひとつもなかったです。厳しかったなぁ」と本音を漏らした。
それだけに、20年を笑って締める。優勝こそ、最高の特効薬。賞金女王の意地と、度胸の4日間がスタートする。
(メディア管理部・鈴木 孝之)