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2020.12.11

4連続で一気 セキユウティン逆転V

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年最終プロテスト合格者が出場する『JLPGA新人戦 加賀電子カップ』(賞金総額1,000万円、優勝賞金180万円)大会最終日が12月11日、千葉県長南町・グレートアイランド倶楽部(6,488ヤード/パー72)で行われ、セキユウティンが通算8アンダーで逆転優勝を飾った。3位からスタートのこの日、序盤から安定したプレーを披露。際立ったのは15番から4連続バーディーで65をマーク。通算6アンダー、2位の山下美夢有を一気に2打差をつけた。3位は通算3アンダーの西郷真央安田祐香は通算2アンダー、4位。
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 勝負のバックナイン。セキユウティンは、さらに集中した。「後半は、ピン位置が難しい。優勝するぞ-と気合を入れ直した。とにかく、攻める気持ちを忘れずにいこう」。精神面の強さが、15番からの4連続バーディーにつながる。逆転優勝はお見事の一語に尽きる。

 さて、はたから見ている印象では、淡々とプレーしていたように映る。しかし、「どんどん緊張していきました。特に、18番のバーディーパットは頭が真っ白の状態」と打ち明けた。今回の優勝は、「深呼吸して、プレッシャーに負けないように、気持ちをコントロールできた成果です。緊張することは当然。ありのままを受け入れた。そして、私は負けない-と強い信念をもってプレーをした結果です」。4.5メートルのウイニングパットをあっさりと決めている。とにかく、強い。「人生に1度きりの大会。優勝できて本当にうれしい。感動しました」と、肩からスッと力が抜けた様子だ。

 2019年、ステップ1勝。今シーズンもQTランキング9位でJLPGAツアーへ参戦している。「ルーキーですから、勉強することがたくさんあります。ツアーへ出場する選手の皆さんは、本当にお上手。テクニックだけではなく、集中力がすごい。私は、予選落ちした時も、かかさずテレビ中継で勉強をする」と必死に取り組んでいる。そんな2020年、もっとも印象に残るのは、「古江(彩佳)さんの優勝。とりわけ、デサントレディース、伊藤園レディスがすごかった。激しい優勝争いでも、常にリラックスしていた。常にペースが一定で、笑顔が素晴らしい。私もプレッシャーに負けなかったけど、古江さんのように笑えるところまではいかなかった」と話した。

 趣味は読書。1か月に1冊のペースでジャンルは問わない。最近、メンタル面の強化を図るため心理学の本を。『了不起的我(日本語訳:えらい私)』を見せてくれた。自己啓発にも奮闘中だ。21年は、「JLPGAツアーで初優勝が目標。もっと飛距離をアップすること、アプローチを強化する必要がある」と課題をあげた。もちろん、オフは練習あるのみ-だ。

(メディア管理部・中山 亜子)


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