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2021.3.20

突然の出場決定→V争い 山内日菜子が躍動

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)第2日

 もう1人、ヒナコが来た。主催者推薦で出場した山内日菜子が67をマーク。通算8アンダーで優勝争いに加わる。早朝から雨が降り続き、タフなコンディションながら5バーディー、ノーボギーの内容に表情が明るい。「きょうは、我慢。雨の日のラウンドはショットの前に作業が多い。でも、ひとつひとつを丁寧に行っていたら、集中力が高まった」という。

 なるほど、派手なプレーこそなかったものの、チャンスを確実にものにした。13番、残り77ヤードの第3打を1.5メートル。15番の残り100ヤードの第2打をPWで2メートルにつけた、2つのバーディーはショートゲームの冴えが際立ったシーンだろう。

 出場が決定したのは16日。故郷・宮崎から翌17日に駆け付けた。とはいえ、「16日もラウンドをしていた。連絡をいただいた時は、準備をどうしようと思ったけど、むしろ集中力が増したと思います」。

 体調の良さが表情から伝わった。19年オフから一念発起して、栄養士とトレーナーから指導を受けている。「この1年間、体幹を中心のトレーニングを続け、食事も根本から見直した。以前は、試合前は焼き肉が定番。しかし、エネルギーを体内にため込むことが優先というアドバイスで、ご飯、うどん、スープ、サラダなどにしました。糖質がエネルギーになるからです」と話した。

 「体重が4キロ減って、筋肉量が増えました。それから、疲れが残ることがない。練習量を増やしても大丈夫。きょうも集中力が途切れることがなかった」と満足そうだった。QTランキングは105位。JLPGAツアー出場のチャンスを得るのは難しい。次週も主催者推薦で出場が決まっているが、「優勝して、JLPGAツアーへ出られたら最高。優勝争いは初めて。違った緊張感が経験できる。楽しみです」。

 継続は力に変わる。肉体改造から1年が経った。いよいよ、真価が問われる。

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(メディア管理部・鈴木 孝之)

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