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2021.3.21

鈴木愛 意地の2位タイ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)最終日

 プロフェッショナルの意地。鈴木愛、15番はタメ息がもれた。ティーイングエリア横のスコア速報版を見て、少しだけ表情が変わる。さらに、前日より30ヤード前にティーがあった。「上位の選手のスコアが思ったより伸びていない。エッという感じ…。14番でいいパーセーブができた。3打差があるし、ワンオンできる距離ではないけど、思い切って攻める」と1Wで勝負した。

 打球はグリーン横のバンカーへ。しかし、リカバリーが素晴らしい。ピン横50センチへ寄せ、バーディーを奪う。勢いに乗って、16番も連続バーディー。首位へ1打差まで迫る。もちろん、4連続バーディーを狙って17、18番でも攻めのプレーを展開。しかし、ともにパッティングが50センチ、ショートしてしまう。

 「もう少し、ボギーの数を減らさないとダメ。パー5の13番もバーディーとれなかった。100点のゴルフには、ほど遠い」と総括した上で、「久しぶりの優勝争いはうれしかった」。しみじみと話す。この日は昨年、亡くなったENEOSホールディングの名誉顧問・渡文明氏へ恩返しのラウンド。2位タイの成績なら、期待に応えたといえるだろう。それでも、優勝を逃したことは悔しい。次週はギャラリーの目前で100点のプレーを、ぜひ-。

(メディア管理部・中山 亜子)

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