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2021.3.25

小祝さくら 見事な修正力、準備万端

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2021 UMKカントリークラブ(宮崎県)

 冷静沈着。今年、小祝さくらは3戦2勝の快進撃が続いている。しかし、どっしりと構え、より存在感が増してきた。ただ、この日の感想は、「プロアマ大会の前半、雨で大変でした。予報とは違うから。でも、お客さまとプレーできた、楽しい時間はアッという間です」と笑顔を浮かべる。

 優勝から一夜明けて、これまでのルーティン通り、宮崎市内の練習場で打ち込んだ。「優勝しても、何かを変えるわけではありません。いつも通りです」と淡々と話した。そして、翌23日から、コースで入念に調整を。「守るホール、攻めるホールがある。メリハリが大事です。きょうの前半まで、ショットがちょっと荒れ気味でしたね。左右どちらへも、という感じで、特に右方向へ行くことが多い。ただ、後半からテークバックを少しインサイド気味にしたら、アイアンショットをうまく修正することができたと思います。注意するのは9番、15番、17番。しっかりパーセーブをしたい」と、ポイントを掲げた。

 好調は見事な修正力を見につけた成果なのだ。多くの試合へ出場することで得た経験から学んでいる。一方で、とても義理堅い。ツアー優勝を果たせば、関係者、知人から多くの祝勝メールが届く。疲れていても、しっかりと目を通し、その日の内に返信する。昔から、各スポーツのスーパースターはそうした伝説が数多い。「日曜日の夜、すべて済ませる。2時間ぐらいで、終わらせます。ちょっと目が疲れますけどね」と話した。

 今年、賞金女王獲得を何度か言葉にした。「年間を通して、安定した成績を残さないと賞金女王はとれません。1勝することよりも、何倍も難しい。日本のツアーでは一番すごいことだと思います」といい、「女王といえば、鈴木愛さんのイメージが大きい。高校生の時、テレビで見てタイトルをとった姿が忘れられない。本当に強い選手です。技術。特にパッティングは、どんな時でも、絶対にカップヘ入るだろうなぁと見ていて思います。私も、そんな選手になりたい」と、珍しく興奮気味に語っている。

 変わらないスタイル。精神の強さ。何ものにも代えがたい。

(メディア管理部・中山 亜子)

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