2021.4.17
高橋彩華-Vの季節
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第21戦『KKT杯バンテリンレディスオープン』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)大会第2日が4月17日、熊本県菊陽町・熊本空港カントリークラブ(6,501ヤード/パー72)で行われた。この日はスーパープレーが続出。スリリングな上位争いが展開された。首位は66をマークし、通算10アンダーの高橋彩華。1打差の通算9アンダーで吉田優利、古江彩佳が最終日に逆転をかける。
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自信と予感が交差する。この日、首位に立った高橋彩華は賭けに出た。18番のティーイングエリアで、「あと、ひとつ」。心の中で奮い立つ。「優勝したい。同じ首位でも、単独とタイでは違います。きょうも意識した。1打でも少なく終わったほうがいい」とバーディーを狙った。
第3打で勝負。残り60ヤードを58度で3.5メートルにつける。バーディーパットを気迫でねじ込んだ。「フェースへしっかりとヒットした。オーバーするぐらい、強くてボールがいい転がりをしたと思います」と満足そうだ。
今年は7戦を消化。最終日、5度目の優勝争いに加わった。1打のアドバンテージは大きい。「最終日、スコアを伸ばしきれないことが敗因。あすは、きっちりとスコアを伸ばして勝ち切ります。そういう気持ちに今、なりました」と、公式会見で堂々と宣言。というのも、課題としてきた、メンタルのコントロールが今大会でうまくできているからだろう。
「気合を入れ過ぎてもダメ。どうしても、優勝争いでは力んでしまう。リラックスしてプレーすることですね。無理に力を入れないように。そうすれば、ショットが曲がることもないでしょう」。達観した様子が、これまでとは別人のように映った。
ムービングデーは、2番で1メートルのパーセーブを失敗し、ボギーからのスタート。ところが、「次のホールで、3メートルのパーパットが決まった。一番大きいのは、3番です」と分析する。なるほど、以降は、7バーディーを奪取。4番=10メートル、13番=13メートル、14番=8メートルなど、魔法のようなパッティングを決めている。
「雨があがってから後半、グリーンが乾いてきた。スピードが出て、私のイメージとピッタリ合う。おかげでいいストローク、いいボールの転がりと条件が揃いました」と話した。
それだけに前記した18番、最終日の予行練習で自信が増している。「第1打がキーポイント。これから1Wをしっかり調整します。あすは、無理をして笑おうとはしない。笑いたいと思った時にスマイルですね」と穏やかだ。桜は散ったが、新緑の間から、初優勝が見えてきた。
(メディア管理部・中山 亜子)
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