2021.4.17
上田桃子『5打差ならチャンスはある』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
KKT杯バンテリンレディスオープン 熊本空港カントリークラブ(熊本県)第2日
見せて、魅せた。68をマークして、上田桃子が10位タイ。この日は、気迫のワンショットが2度も飛び出した。「2番、15番の第2打が良かった。ギャラリーの皆さんがいれば、絶対に喜んでくださったでしょう。特に、15番は私らしい」と表情がほころぶ。
ということで、ご本人から詳しく語ってもらいました。「ティーショットが左がけ下へ。ライが大変で、つま先上がりで立っていることがやっとといえるような傾斜からです。狙えないことはない。でも、グリーンをとらえるには大きな木を超えないといけません。ジャッジも難しい。しかし、思い切って狙った。グリーンへ乗せる会心のワンショット。プロだからこそ打てる、1打だと思います」。
そして、最終日へ話題が移った。「トップと5打差以内ならチャンスはある。あしたはスコアをもっと伸ばさなければならない。私の調子をしっかり把握し、コースに対してできることをしっかり考える。気持ちよくプレーしたいですね」という。ギラギラした闘志はあえて封印した様子。自身を育てたコースには思い出がたくさんある。自然体で究極のワンショットを目指す姿は、いつもに増して美しい。
一方、地元のアマチュアで4位タイの竹田麗央も、「竹田さんのことを初めて知りました。練習場で全身を使っていい球を打っていましたね。熊本のジュニアが、がんばっていることがうれしい。私も熊本の先輩プロとして、いいプレーを披露しなければなりませんね」。ひとつ、大きく頷いた。
(メディア管理部・中山 亜子)
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