2021.4.22
川奈伝説で発奮 原英莉花『答えを探す』
<Photo:Masterpress/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第22戦『39th フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金 1,440万円)が4月23日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース・富士コース(6,439ヤード/パー71)で開幕する。22日は指定練習日。公式会見が行われた。
新緑の季節にふさわしい笑顔を浮かべながら、ツアー屈指の難コースをラウンドした。原英莉花は3週ぶりのJLPGAツアー復帰に心を躍らせている様子だった。「気持ちのコンディションがすごくいい。隔離の期間、自分自身に向き合い反省と練習を繰り返してきた」という。
舞台裏では、川奈で5度の優勝を誇る師の尾崎将司からテーマを投げかけられた。「のぼりの逆目だよ」。宮崎から空路、羽田へ到着してその足で千葉の尾崎邸へあいさつに赴いた。「恐る恐る川奈のことを伺った。そうしたら、ひとことだけ、おっしゃってくださった。それ以上、説明はありません。要は、自分で考えろ-。答えをさがしてこい-ということでしょう。きょうのラウンドでは、そのことを考えながらプレー。(ジャンボさんが)乗り移ってほしいなぁ」と祈るように話している。
アクサレディス出場後、ANAインスピレーションへ。期待を集めたが、113位タイで予選落ちを喫した。「またビリか、といわれた。結果は悔しいけど、スコアをつくれなかったのは、自信をもって試合を運べなかったからです。まったく、持ち味が発揮できなかった」と短く説明を。ただし、反省ばかりに終始したわけではない。マイナス面よりも、「足りないことばかりを考えすぎた。今できることに目を向けることが、一番大切なことだと思います」。達観した様子だ。
そして、何よりも増して、「試合でできることがうれしい」と、しみじみと語った。あすから川奈の美しい景色を楽しみながら、いやおうなく浴びせかけられるプレッシャーの数々が待ち受ける。試練には笑顔で立ち向かう。これまでになかったニュースタイルに注目したい。
(メディア管理部・中山 亜子)
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