2021.4.23
スパイダーウーマンへ変身 永峰が首位発進
<Photo:Masterpress/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第22戦『39th フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金 1,440万円)が4月23日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース・富士コース(6,439ヤード/パー71)で開幕した。好天に恵まれ大混戦。永峰咲希が6アンダーで首位に立った。1打差の5アンダー、2位は田辺ひかり。4アンダー、3位タイにディフェンディングチャンピオンの申ジエ、藤田さいき、古江彩佳など6人がつけた。
(天候:晴れ 気温: 14.9℃ 風速:2.3m/s)
ツアー屈指の難コース。しかし、良いプレーには素晴らしい結果をもたらすことを、歴代チャンピオンの永峰咲希は知っていた。パー5の4番。3Wの第2打は、ピンまで残り40ヤードへ運ぶ。58度の第3打はギャラリーの歓声とともに、カップヘ吸い込まれた。イーグルである。
「グリーンが砲台でしたから、カップは見えなかった。でも、きれいに入ったらしい。1、2、3番までのどれかのホールでバーディーが欲しい。でも、とれなかった。それだけに、4番は何としてもの気持ちでプレーした。とても大きいイーグルです。おかげで、5番以降もピンチがなかった」と、大きくうなずいた。
さらに、見事だったのは後半の10番。9メートルのバーディー奪取だろう。「ショットがそれほど良かったわけではない。60-70点ぐらいです。にもかかわらず、本当にパッティングが良かった」という。
川奈スペシャルともいえるのが、自身が高麗グリーン専用として使用するパター。用具契約するテーラーメイドのスパイダーだ。「年に3回、使います。高麗用として割り切っています。距離感が抜群だし、ボールを打ちだすとまっすぐ出るのがいい」と絶対の自信をもつ。普段は使うことがない、いわば伝家の宝刀だ。
前2週は予選落ち。モヤモヤを吹き飛ばす勢いがあった。「熊本から宮崎の自宅へ帰り、練習場へ。ずっとお世話になっているところですから、どこが悪いかを見直すには最適でした。原因はアドレスのアライメントがずれていたことです。修正したら、いいイメージがわいてきて、気楽にスイングができるようになった」と話す。
そして、川奈との相性の良さを、「左足上がりから打つことが多い。私は苦手ではない。それから、やはりパッティングですね。普段は使わないパターですけど、感触を忘れない。芝目を気にしなくてよいことが助かる」と加えた。
スパイダーウーマンとも呼びたくなる、グリーン上のパフォーマンスで堂々の首位発進に、「天候にもよるけど、バーディーをどれだけとれるかの勝負になる。スコアをもっと伸ばせるようにしたい」。ボルテージが上がったのは次週、28日に誕生日が控えているからだろう。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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