2021.4.23
古江彩佳 ギャラリーを魅了した9番のパーセーブ
<Photo:Masterpress/Getty Images>
39th フジサンケイレディスクラシック 川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)第1日
勇気凛々。そんなプレーを随所で披露したのは、やはりギャラリーがいればこそ、だ。自身がベストにあげたのは、9番のバンカーショット。コースの名物にもなっている。それほど難度が高い。「なんとか構えることができたけど、(ピンへ向かって)バックスイングがしづらい。ピンへボールが寄るとは考えなかった。集中していたと思う。シャンクのシーンも浮かんだけど、頭から振り払った。まさか、お先に-のパーセーブができるとは…」。身振り、手振りでスペシャルシーンを解説している。この1打に限らず、バンカーショットの妙技には舌を巻くほどだ。
ジワリと調子が上向いてきた。古江彩佳は、絶景を楽しみながら第1日を3位タイ。「17番、ティーイングエリアからみる崖と海がたまらなく好き。波が崖にあたり、ブワーッとするところがいいです。音も聞こえる」と話した。ただし、ピンチがなかったわけではない。5番でダブルボギーを叩いた。第1打が左の林へ。無理をせずに出すだけだった。そしてラフから113ヤードの第3打は、ピン奥15メートルにオンしたものの、3パット。
「第1打のミスがすべて。肝に銘じて、気分を切り替えた。本当に難しい。グリーンへ近づくほどプレッシャーが増すホールです」という。以降のホールは、ノーボギー。6バーディーを奪った。久々の高麗グリーンでも、感触は悪くはない。「極端にいえば、ベントグリーンよりも深く考えずにすみます。いい意味でカップを狙って気楽にストロークができた」そうだ。
今大会、アクサレディス以来の有観客で行われている。「みなさんの声援や拍手が本当にありがたかった。フェアウェイキープや、グリーンオンしたなどがすぐにわかります。ギャラリーのおかげで安心できる」と見えない後押しへ感謝した。前週は2位タイ。さらに、好スタートで力が入りそうなところでも、「集中してプレーをします」冷静だ。また、「私を信じて、クラブをしっかり振り切りたい」とも。ロケーションに幻惑されない勇気が試される。
(メディア管理部・中山 亜子)
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