2021.4.24
山下美夢有 14メートル×2で首位浮上
<Photo:Masterpress/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第22戦『39th フジサンケイレディスクラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金 1,440万円)大会第2日が4月24日、静岡県伊東市・川奈ホテルゴルフコース富士コース(6,439ヤード/パー71)で行われた。この日、通算9アンダーで首位へ立ったのは65のベストスコアをマークした山下美夢有。2週連続優勝へ向け、勢いと若さをアピールした。1打差の通算8アンダー、2位は稲見萌寧。7アンダーの3位タイに、ディフェンディングチャンピオンの申ジエ、田辺ひかりがつけている。(天候:晴れ 気温: 14.9℃ 風速:2.6m/s)
14メートルのバーディーが2つある。山下美夢有は、やはりただ者ではなかった。18番、超ロングパットを決めた時の笑顔が忘れられない。通算9アンダーで、単独首位へ浮上した。時計を少し巻き戻す。後半のスタート、10番もすごい。ピン手前から14メートルのバーディー奪取。勢いをつけた。
しかし、本人が喜んだのは3つのパー5ですべてバーディーを奪ったことだ。「きょうの目標は、パー5ですべてバーディーをとることです。達成できて本当にうれしい。成績もホールアウトしたら首位。でも、毎ショット、納得できるボールが打てた」と控えめに喜んだ。
この日は長身&飛ばし屋の渡邉彩香、原英莉花と同組だ。ところが、まったく気後れすることはなし。「渡邉さん、原さんの飛距離はわかっていた。うらやましかったことは、パー5の第2打でアイアンか、ユーティリティーで2オンを狙えることです。いいなぁと思いながら見ていた」という。ラウンド中は、「身長の話題になって、お二人は子供の頃、背が高いことがイヤだった-と話してくれました」。
プロ2年目の今年、自身のスタイルを確立することに取り組んでいる。ショートゲームを磨き、より多くのチャンスを作り出す。100ヤード以内のショットが際立った。それだけに、精度を重視したスタイルが渡邉、原とのコントラストとなり、ギャラリーの熱視線を浴びた要因だ。
前週、KKT杯バンテリンレディスでJLPGAツアー初優勝を飾った。今週末もV争い。もし、初優勝から2週連続優勝なら、史上3人目の快挙だ。さらに、最年少の達成という冠が加わる。「できたらいいですね」と、まるで他人事のようだ。そして、「楽しくプレーをしたい。笑顔でプレーをすれば、ギャラリーのみなさんも笑顔になってくれるでしょう。コロナ禍で大変なときに、試合をしてくださるスポンサーさんにも感謝の気持ちを忘れません」。ちなみに、連戦の疲労はないのだろうか。
「若いですからね」と笑顔でひとこと。なぜか、静岡で開催されるトーナメントと、相性が良いことも付け加えておきましょう。
(メディア管理部・中山 亜子)
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