2021.5.2
桃子vs桃子 大里『一生に一度の経験』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント 浜野ゴルフクラブ(千葉県)最終日
自然が演出したタフな最終日。トップ10の選手はこの日、アンダーパーでフィニッシュできないウルトラ難度である。首位に2打差でスタートした大里桃子は、「風が強くて、時には立っていられないぐらい。本当によく耐えることができた」と評価した。しかし、同じ桃子の上田にプレーオフで敗れて2位。善戦しただけに悔いも残った。
「プレーオフ、1ホール目のショットはそんなに悪い感じではなかった。風に乗らなかっただけ。でも、2ホール目は完全なミス。もう少しグリーンセンターを狙ったけど、ちょっと突っかかってしまった。最近、そういうのが多いです。大事なところで、残念」と振り返り、「プロ入りして初めてのプレーオフ。しかも、熊本の大先輩、(上田)桃子さんと一緒にプレーすることができた。一生に一度、あるかのことでしょう。そういうことでは、すごく楽しく貴重な経験」と加えた。
今年は予選落ちが4回。最高成績は富士フィルム・スタジオアリス女子オープンの8位である。決して、調子がいいとはいえなかった。それでも、今大会は前2日間、ノーボギーのラウンド。パッティングにしぶとさが出て、上昇ムードを漂わせていた。「今年は、パッティングの調子が本当にひどかった。30センチを外すぐらいでしたから…」と、遠くを見るように漏らしている。とはいえ、黙って手をこまねいてはいられない。「たくさんの方へどうすれば-とうかがい、そのたびに皆さんが励ましてくださった。おかげで、ヤマハレディースからいい変化が出て、ようやくここまで来ることができた」と感謝のメッセージを添えている。
「きょうは、特に16、17番でガッツパーがとれた。18番のバーディーパットは本当に残念だったけど、スコアボードをみていなかったから仕方がない。だけど、見ていても結果は同じだったかも…。(上田)桃子さんはあこがれの選手。プレーオフで、私の足りないところを目の当たりにしました」という。同じ桃子さんをみた、貴重な経験がゴルフ人生のターニングポイントになりそうだ。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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