2021.5.22
鈴木愛、上昇の予感は5番のパーセーブ
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県)第2日
6バーディー、ノーボギーの66でフィニッシュ。鈴木愛はヤマハレディースオープン以来、今年2度目のボギーフリーで2位につけた。しかし、好発進でも表情が浮かないのは、昨年から続く不振が長引いているからだろう。「毎試合といっていいほどキャディーさんが代わる。でも、どのキャディーさんが見ても悪いところはない。そうおっしゃってくださいます。ある意味、自信にはなっても、どこをどう直せばいいんだろう。そんな気分」といい、「メンタルではないでしょう。技術の問題。以前よりもショットがぶれ、パッティングも入らなくなっている。悪くはないけど、良くもない。ちょっとしたプレーの噛み合わせが合っていない」と分析している。
短期決戦となった最終日。最終組で、首位の稲見萌寧を追う。「差が開いているからこそ、淡々とプレーしたい。優勝争いなど意識するレベルではありません。自分のことで精一杯ですよ」と足元をみつめた。自信を取り戻しつつある過程で、36ホールの短縮競技は短すぎる。ただし、ボギーを阻止する粘り強さが増してきたのは吉兆だ。この日も、ピンチがなかったわけではない。「5番でレイアップするか、ちょっと迷いました。ピンまで100ヤードを残そうと思ったけど、第1打が右斜面へ。おまけに、ライは芝が盛り上がっていた」と振り返る。それでも、ピンチを「手前から5メートルにつけて、パーが取れた。あのパッティングは本当に良かったと思う。流れを途切れさせず、いいスコアにつながったから」と、ひとつうなずいた。
5打差をつけられたとはいうものの、勝負には絶対がない。女王の意地と度胸が試される、日曜日。スマイルとガッツポーズが見たい。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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