2021.5.26
大山志保 『もう、休むわけにはいかない』
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
リゾートトラスト レディス セントクリークゴルフクラブ(愛知県)
アスリートは常に故障と背中合わせ。ましてや、キャリアを積めば、いわずもがな、だ。大山志保は賞金シード最年長。左鎖骨痛で21年、初のJLPGAツアーとなる。「完治したわけではない。まだ、少し痛みます」と話した。ところが、これには事情がある。「完治して、出場したほうがいい。でも、シード権のことを考えると、もう休むわけにはいかない。(もし、シード権を逃せば)QTも覚悟しています」と決意を固めた。以前から、「試合に出場できる限り、出ます。絶対、放棄はしない」と改めて宣言している。
今年1月。開幕へ向け準備を始めようとした矢先、左鎖骨へ異変が発生。徐々に痛みが左腕まで広がり、診断は、「胸郭出口症候群」だった。「左腕が尋常じゃない。とても重く感じる。お茶碗を持つこと、顔を洗うのもツラかった」とタメ息まじりに語っている。それでも3月、地元宮崎のアクサレディスで復帰を目指した。が、症状は思ったほど良くはならない。続いて、右足首ねんざのアクシデントが重なり、戦列復帰が遅れた。
2000年、プロテスト合格。04年に初のシード権を獲得した。06年は月間3勝など、記録的な活躍で賞金女王のタイトルを手中に。JLPGAツアー通算18勝をあけている。生涯獲得賞金額は9億円を超えた。歴代7位。アグレッシブなプレーが身上で、スーパープレーの際は素晴らしいガッツポーズをつくる。もちろん、多くのファンから愛されるひとり。44歳のシーズン、試練へ立ち向かう。
この日は久々の実戦へ向け、入念に準備を整えた。「きのう、去年の大王製紙エリエール以来、18ホールをプレー。乗用カートを使っても、足が疲れました」と苦笑する。しかし、表情は明るい。帰ってきた大山さん。劇的Vの18年ヨネックスレディスが忘れられない。
(メディア管理部・中山 亜子)
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