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2021.7.3

暫定首位の全美貞 気迫の65 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第32戦『資生堂 レディスオープン』(賞金総額1億2,000万円・優勝賞金2,160万円)第3日が7月3日、神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部(6,570ヤード/パー72)で行われた。大雨の影響により、2日連続の中止に。今大会は36ホールの短縮競技となった。しかし、この日も雨が降り続きスタートが約4時間遅れ、競技は午後6時58分に日没サスペンデッドに。7アンダーで暫定首位に立ったのは全美貞。1打差の6アンダー、暫定2位タイに河野杏奈、勝みなみ、鈴木愛、吉田優利、小滝水音、廣田真優がつけた。
(天候:雨のち曇り 気温:22.9℃ 風速:2.6m/s)
《グリーン=スティンプ:10フィート コンパクション:22mm》

 全美貞が、梅雨空を一掃するような爽快プレー。7アンダーで暫定首位に立った。お気づきの方がいらっしゃるかもしれない。今年は従来のスイングとは違う。「スイングはプロの命。飛ばすことを意識している。一番大きな変化です。そのために、下半身の使い方を大きく変化させた」という。

 この日は10番からスタート。11番から快進撃がスタートした。「7メートルのロングパットが決まった。おかげでフィーリングが抜群。自信がわいてきて、パッティングに迷いがない」と言葉が弾む。13、14番3メートル、16番7メートル、17番2.5メートルなど、ことごとくボールがカップヘ吸い込まれるようだった。7バーディー、ノーボギーのラウンドは抜群の手応え。36ホールの短期決戦の今大会、スタートダッシュが大きくものをいう。狙い通りである。

 今大会は、幸運もあった。自宅からコースへ通っている。「中止などの影響もそれほど受けていない。ゆっくり過ごしている。この2日間、韓国のバラエティー番組などを堪能した。リラックスしながら、体力を温存です」とニヤリ。クラブを握ることもなかったそうだ。永久シード獲得を目標に掲げながら17年以降、優勝から遠ざかっている。

 そうはいっても、チャンスがなかったわけではない。最近では2週前のニチレイレディスでプレーオフへ進出。激闘の末、申ジエに敗れた。それだけに、「2日間の短期決戦。運しだいですね」と他人ごとのように語った後、「本音は勝ちたい。それも差をつけて、勝ちたい」と絞り出すように加える。迫力満点のスイング。静かな闘志がメラメラと燃えている。

                                                     (メディア管理部・中山 亜子)

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