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2021.7.4

勝みなみが2位 25パットが示した新境地

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

資生堂 レディスオープン 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)最終日

 意地を見せたワンショット。18番、勝みなみは本気で第2打を狙いに行く。全身から絶対にあきらめない-というオーラをみなぎらせたが、グリーンを外してしまう。この時点で、鈴木愛の優勝が決定。しかし、「絶対に入れたかった」と、グリーン横10ヤードから58度で、チップインバーディーを決めた。2位タイでホールアウトする。

 最終日は1打差でスタート。大爆発とはいかなかったものの、「後半、ボギーを打たなかった。粘って、粘ってのスタイルは、次へつながると思います」と評価した。とはいうものの、逆転できるチャンスがたくさん。「前半、スコアを2つ伸ばすことができた。後半は10、11、12番のどこかでバーディーをとる作戦。でも、パッティングがあとひと筋というか、ほんのちょっとのところで決まらない」と、タメ息をつく。ただし、ピンチの17番でパーセーブ。執念をみたような気がする。「7メートルのフックラインです。うまく決まった」という。この日は25パット。これまた粘りの新境地の証明のようなものだ。

 シーズン2勝目も視野へ入る。「キャディーさんは、全体がすごく良くなっていると話してくださった。最近、車が欲しいと思っているけど、これといったイメージがない。だから、優勝の副賞でいただこうという目標を立てている。今回はちょっと残念だったけど、次は…」と自身を鼓舞した。JLPGAツアーへ新たな流れを巻き起こした、黄金世代のトップランナー。1日は23歳の誕生日だった。

 「この1年で、ひとつ趣味を見つけたい。掃除や料理でもいいのですよ。ゴルフのことを忘れ、心を無にしたいことがある」と話した。毎週続く勝負の世界。勝者はひとりしかいない。一般人からみると、何ともぜいたくな悩みに聞こえるが、そんなことを丁寧に真剣に答える、ほほ笑ましいシーンで会見が終了した。グッドルーザーもトーナメントにはなくてはならない存在だ。

                                                     (メディア管理部・中山 亜子)

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