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2021.7.22

渋野日向子 随所に上昇サインの70

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

大東建託・いい部屋ネットレディス 滝のカントリークラブ(北海道)第1日

 復調を示したのは、後半の6番だった。渋野日向子といえば、バウンスバックが代名詞。5番で5メートルのパーセーブに失敗して、ボギーを叩いた後である。8Iの第1打は、いつになく気合が入っていたように映った。鋭いショットを2メートルへ。きっちりとバーディーをとった。「5番の第2打をミスした後…。取り返せた。つながりは悪くない」と話す。

 この日は3バーディー、1ボギーの70。バーディーラッシュとはいかなかったものの、まずまずの内容だ。そして、大会前から課題にあげたパッティングが上昇ムード。スタートから、ピンチがあったものの落ち着いてパーセーブを繰り返した。第1日を振り返り、「安定した内容だったと思う。こういったプレーができれば、第2日に予選カットラインで戦うことが少なくなると思います。もちろん、結果もついてくるでしょう」と、落ち着いた様子が印象に残る。

 前日とは一転したのは、公式会見の表情だった。当然のように、明らかな勝負モード。隔離明けの前週とは違う。思い切りの良さも加わった。パー5の4番では果敢に2オンへチャレンジ。グリーンを外してしまったが、ピンまで15ヤードの第3打を58度で50センチにナイスアプローチを披露した。「しっかりパー5でとれた」といったものの、残り3ホールのパー5でバーディー奪取できなかったことをこんな言葉にする。

 「タテの距離感が少し-です。だけど、修正のしがいがある。あしたは、チャンスがありますよ」。ホールアウト後の練習も意欲的だった。こんな話をしている頃、ごひいきのソフトボール日本代表は、メキシコ代表と接戦を展開。「きのう、ソフトボールの勝利があったからこそ、頑張れる。私も上野さんのようになりたい」と力を込めた。

 一方で、取り組んできたスイング改造の中間報告も行う。「アメリカ遠征中は、(トップで)あまりにもクラブがねすぎていた。ちょうどいいところを見つけている。きょうは、クラブをゆっくり振るようにした」とも。負のスパイラルから脱出した。4日間の競技が、右肩上がりに調子を上げるタイプだけにプラスに働く。結果を出す、Xデーが近づいたことをすべてが物語っている。

(メディア管理部・中山 亜子)

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