2021.8.7
銀メダル獲得-稲見萌寧『重大任務を果たした』
<Photo:Mike Ehrmann/Getty Images>
東京オリンピックの女子ゴルフ競技最終日が7日、埼玉・霞ヶ関カンツリー倶楽部(6,648ヤード・パー71)で行われ、稲見萌寧が銀メダルを獲得。男女を通じて日本ゴルフ界へ、初のメダルをもたらした。
この日はメダル圏内の3位タイからスタート。序盤から前3ラウンド以上のアグレッシブなプレーを展開した。9バーディー、3ボギーの65をマーク。通算16アンダー、2位タイで並んだリディア・コ(ニュージーランド)と、銀メダルをかけたプレーオフへ挑んだ。
PO1ホール目は、難度の高い18番。稲見はパーセーブ、対するコはパーパットを外し、勝負は決着した。JLPGAツアーで、PO3戦3勝と無類の強さを発揮。歴史的な1シーンを演出した。
金メダルは通算17アンダーで世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)。畑岡奈紗、笹生優花(フィリピン)は、ともに通算10アンダーとスコアを伸ばし、9位タイと健闘した。
ネリー・コルダ(1位:-17)※金メダリスト
「(金メダルは)とてもびっくりしています。リディアもモネも良いプレーをしていた。ですので、より集中してプレーをしました。残り2ホールはとても緊張していましたが、中断中に姉と一緒におしゃべりをして、リラックスできた。おかげで、落ち着くことができました。優勝はどれも同じで、特別です。しかし、金メダリストになったことは驚くべきことです。オリンピック選手は自分の国の代表であり、試合に出るにはトップのトップでなければなりません。出場できたことが光栄ですし、 試合も楽しめた。素晴らしいオリンピックでした」
稲見 萌寧(2位タイ:-16)※銀メダリスト
「日の丸を背負って、メダル獲得。ゴルフでは初めてのことです。私の人生で一番名誉なことだと思います。重大な任務を果たせて、本当に良かった。プレーオフは勝率100%ですし、やると決まった時から、勝ちに行こうという気持ちです。銀メダルの要因は、やはり後半でパッティングの調子がとても良くなってきたことでしょう。振り返れば、(東京オリンピックが1年延期で)出場できたことが奇跡のようでした。現地で応援してくださった皆さん、またテレビ観戦で応援してくださった皆さん、ありがとうございます。(応援が)最後の力になりました」
畑岡 奈紗(9位タイ:-10)
「金メダルを目指してやってきたので、悔しいです。きょうは、最低でも7つ伸ばさなければ表彰台へのチャンスはないと思っていた。パッティングも攻めていったが、それが決められなかった。国を代表してプレーしているので、もっといいプレーをしたかったが、独特の雰囲気があった。オリンピックがなければ、アメリカでプレーしていない。いろいろな経験を積んで、この舞台に立つことができて自信になった。目標はたくさんあります。メジャー優勝を目指して頑張りたい」
笹生 優花(9位タイ:-10)
「楽しい1週間でした。勉強になったし、いろいろと経験できました。残りの3日間は、第1日よりもいいゴルフができた。きょうもパッティングが良く入りました。上位で終わることができて良かった。まだまだ学ぶことが多い。自分のベストを尽くして、いいゴルフができるようにしたい」
JLPGA会長・小林 浩美
「涙が出そうなくらいうれしい。稲見さん、畑岡さんも素晴らしいゴルフを見せてくれました。日本の女子ゴルフがここまでこられたのも関係者の皆さん、全国のゴルフファンの皆さんのおかげだと思います。大きな声援の結晶が稲見さんの銀メダル、畑岡さんのトップ10入りにつながったと思います。今回、日本代表として出場のお2人に心からありがとうと感謝を申し上げます」
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