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2021.9.2

岩井ツインズ躍進 明愛が首位浮上

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー第17戦『カストロールレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が9月2日、千葉県市原市・富士市原ゴルフクラブ(6,420ヤード/パー72)で行われた。ルーキーの岩井明愛が通算8アンダーで首位へ浮上。1打差の7アンダー、2位にベテランの表純子がつけた。また、ホステスプロで大会連覇を狙う小野祐夢が66をマーク。首位と3打差まで迫ってきた。
(天候:雨時々曇り 気温:21.3℃ 風速:0.4m/s)

 降り続く雨の状況でも、岩井明愛は楽しそうにプレーを続けた。各ホールで披露する切れ味が鋭いショット。ルーキーが躍動する姿は見ていて楽しい。

 「きのうより、バーディーパットが決まった。ショットも良い感触。すべてが良かったと思います」。直立でインタビューに答える姿もりりしい。雨でグリーンが止まる。ピンを差すようなショットが最終ホールまで途切れない。後半のバーディーは、すべて3メートル以内のチャンスをモノにした。極め付きは18番。残り152ヤードの第2打を7Iで、ピン横2メートルへ。きっちりと沈め、会心のバーディーフィニッシュだった。

 初のステップ参戦。「同組の皆さんが、やさしく話しかけてくださった」と、感謝を述べ、「ファンの皆さんには、ぜひ1Wのショットを見てほしいです。特に今週は気持ちよくクラブが振れているから」とアピールした。さらに、「アイアンショットも好き。それほど、得意ではないですけどね」と控えめに話したが、最終日も雨模様だけにショット力の勝負になりそう。

 妹・岩井千怜が3打差につけていることもあり、「埼玉の試合で、千怜と優勝争いをしたことがある。でも、これほど大きな大会では初めて。単独首位ですけど、優勝は意識しない。楽しんでプレーします」と頼もしい。6月、姉妹は最終プロテストで一発合格。史上3組目の双子同時合格で話題を集めた。ツインズには見えない引き寄せ合うパワーがある。インターネットでライブ配信中の今大会。最終日のパフォーマンスは必見だ。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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