2021.10.22
遅れてきた89期 金澤志奈-飛躍の秋
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
NOBUTA GROUP マスターズGC レディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)第2日
遠回りはムダではなかった。金澤志奈は現在、賞金ランキング35位。来季の賞金シード権を確定させている。今大会も、安定した内容で通算7アンダーとJLPGAツアー初優勝へ向け、ひたむきに努力の毎日だ。
「きのうから、フェアウエイキープがしっかりできています。当然、パーオン率もいい。プレーの内容はパッティングを含め、すべていいと思う」。控えめながらも、好調の現況を言い表した。
19年、あと一歩で初シードを逃した。エリエールレディス、単独18位以内なら-の条件がついたが、結果は26位タイ。賞金ランク51位だった。「シード権の50位まで、あと一歩。やっぱり悔しい。でも、シーズンは最初からずっと悩みながら51位です。ショットがうまくいかない。そんな状態でも、そこまで、迫ることができた。収穫はあったと思う」と、いい、「もっとも今だって、悩みはつきません」と苦笑しながら打ち明ける。
今回はアドレスを改造。精度をアップさせるためには、避けては通れない一大関門だった。というのも、「元々、左を向くクセがありました。わかってはいたけど、大きなミスがなかったから、そのままで…。連戦が続いているし、変えることをためらったけど前週、1Wが右へ行くことが多かった。今週、修正することにトライすることに決めたんです」と説明する。
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
練習ラウンドから、スタンスをスクエアに修正。決断が好プレーを演出した。プロ5年目。89期生だ。高校卒業後、中央学院大へ進学したが3年で中退。「私の年代は高校を卒業して、プロへ。柏原さん、永峰さんなどがいますけど、私もプロテストを受験しようとは考えたけど、体力、実力が足りない。進学を選択しました。でも、部活で試合を重ね3年の時、日本女子学生選手権で優勝。これならイケる-あと1年で卒業でも、悔いはなかった」とかみしめるように振り返る。
17年最終プロテストは、勝みなみ、小祝さくらなど黄金世代が受験。超ハイレベルの狭き門にもかかわらず、一発合格を果たした。当時のインタビューで、「私には、光るものがない」と漏らしていたのが印象に残る。5年の経験を経て、いよいよ大仕事のチャンスが巡ってきた。
「(黄金世代のプロ同期は)成績を残している。技術やメンタルの強さなど、見習いたいと思います。焦りはありませんけど」と静かに話す。身の丈で、我が道を行く。着実に。地に足がついている。多くの経験に裏打ちされ、実力を養ってきた。これが強みだ。
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