2021.10.23
古江彩佳-パーフェクトラウンドで首位浮上
<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>
JLPGA ツアー2020-21シーズン第47戦『NOBUTA GROUP マスターズGCレディース』(賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円)大会第3日が10月23日、兵庫県三木市・マスターズゴルフ倶楽部(6,571ヤード/パー72)で行われた。ムービングデーのこの日は、北北西の強風が吹き荒れ、よりタフなコンディション。2週連続優勝を狙う古江彩佳が67をマークし、通算9アンダーで首位に立った。1打差の通算8アンダー、2位タイは菊地絵理香と勝みなみ。今大会がラストゲームのキムハヌルは通算3アンダー、14位タイでファイナルへ向かう。
(天候:晴れ時々曇り 気温:15.5℃ 風速:5.7m/s)
《グリーン=スティンプ:11 2/3フィート コンパクション:22.5mm》
表情をみただけでわかる。前週の優勝がもたらした自信が-。古江彩佳はさらに上昇ムードである。「チャンスをしっかりモノにした。より集中できたと思います。加えて、ノーボギーのラウンドがうれしい」と満足そうにひとつうなずく。
5バーディー奪取で、通算9アンダー。一気に首位へ躍り出た。2位につける勝みなみが、「古江さんは、職人のようです」と感想を漏らしたが、まさに精密機械のようなラウンドが展開されている。
では、どこか変わったのか。「優勝して自信をもってプレーできた。それから、試合勘というのか、ようやくツアーを戦いながらすべてが整った感じがしている。ちょうど、去年の伊藤園レディスとエリエールレディスで連勝した時のように…」。
スタートから1Wでフェアウエイをキープし、第2打の精度も素晴らしい。1番で50センチ、2番も2メートルをカップイン。連続バーディーで一気に流れに乗った。とはいえ、この日のコースコンディションを考えれば、バーディーが量産とはいかない。7番で、3つ目のバーディーの後、パーセーブが続いた。
「ずっとパーが続いていたから、この流れを断ち切りたい。パー5の15番は第1打からバーディーを狙いにいった」という。残り70ヤードの第3打を58度で勝負。1メートルにつけ、きっちりとスコアを上積みする。さらに、勢いに乗って、16番でも2メートルのバーディーパットを沈めた。
一日を振り返り、「ピンチはなかった」といい、続けて、「パーセーブで長かった距離は3メートル弱です。アプローチもきょうは1回だけ。やはり、フェアウエイキープができたから、よけいなことは考えず、プレーができたのでしょう」。これこそ、自身のスタイルなのだ。
ましてや、地元・兵庫の大一番。「ギャラリーの皆さんの拍手がうれしかった」とも。よくよく考えると、今大会は決意を新たにする縁があった。今週の開幕前、来季の米ツアー参戦を目指し、12月にLPGAのQスクール受験を表明。また、19年はアマチュアで富士通レディースを制し、出場しなかったものの両親と一緒にJLPGA入会届を提出した思い出がある。
それだけに、ぜひ優勝を-。あす24日は、天女の日だ。さらなる高みを目指してほしい。
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