2021.10.28
渋野日向子 異例のエース封印宣言で復調急
樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)
ラストスパート。シーズンは残り少ない。渋野日向子は、この日も切磋琢磨。「コースはかなり難しい。最近の試合でもグリーンのコンパクションなど、これほどのところはなかったと思う。それから、アンジュレーションもすごい。ショットなどを含め、総合力の勝負。ここでいいプレーができたら、自信になります」と感想を語った。
昨年の今大会は海外遠征後の復帰戦。第1日、8番でホールインワンを決めるなど、やはり、もっている-と話題を集めたが、結果は予選落ち。「去年の思い出は、めちゃくちゃ短いパッティングを外したことと、ホールインワンだけ。私、ホールインワンを達成すると、予選落ちをするイヤなジンクスがあるから、今年は狙いませんよ」と、笑いながら受け流した。
それだけに、強気のコメントがポンポン飛び出したわけではなかったものの、最終調整の手応えは悪くはない。「先週末は、実家で過ごした。練習とトレーニングを行い、庭へ七輪を出して、両親とバーベキュー。いまどき、七輪かよ、と突っ込まれそうだけど、おいしかった。いつもよりも、カルビが特に…」と話している。
こうした時間が有意義なのだ。というのも、パワーを蓄えなければならないから。「連戦が続くと、体重が減ってしまう」。それはそうだ。集中力を切らさず、早朝から夕方までゴルフ漬けである。「ラウンド中、それほど食べるわけにはいきません。1キロ、2キロは減りますよ」と漏らした。もちろん、毎日の話だろう。補うために、「夕食はしっかりいただく」と加えたが、トッププロは楽ではない。
一方で、冬の訪れが迫った。気温が下がると、飛距離へ影響を及ぼす。「わかってはいるけど、飛距離が出ないと、クラブを(より)振ってしまう欲が出る。今回は欲をかかない。冷静にプレーをします」と戒めた。身が細るような54ホール。いざ、勝負へ-準備が整った。
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