1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 古江彩佳 それでも首位浮上のなぜ

2021.11.6

古江彩佳 それでも首位浮上のなぜ

<Photo:Toru Hanai/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第49戦『TOTO ジャパンクラシック』(賞金総額2億2000万円、優勝賞金3300万円)大会第3日が11月6日、滋賀県大津市・瀬田ゴルフコース北コース(6,616ヤード/パー72)で行われた。実力者が上位へひしめく展開。この日、通算13アンダーで首位へ立ったのは古江彩佳。2打差の通算11アンダー、2位タイに稲見萌寧、上田桃子が浮上した。また、小祝さくらは通算9アンダー、5位へ後退。注目選手では笹生優花は通算5アンダー、12位タイから、渋野日向子が通算3アンダー、19位タイから最終日、猛チャージを期す。
(天候:晴れ 気温:15.6℃ 風速:2.4m/s)《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:23.5mm》

 1戦必勝のスタイルに変化はない。古江彩佳は我が道を行くが如し-のスタイルを貫いていたら首位に立っていた。「ホールアウトしてみたら、ノーボギーに気がついた。しかもトップ…」。

 4バーディーを積み上げ、通算12アンダーになった。ただし、楽観した様子は少しも見られない。「2打差はあってないようなものです」と前置きし、「パッティングで苦しみました」と話した。

 続いて、「ショット、とくに1Wがいまひとつ。安心できなかった」と猛省する。第3日、フェアウェイキープは9/14。「ボールがまっすぐ行く、イメージがない。5回も外してしまった」と首をかしげた。すべてはティーイングエリアの第1打から始まる。「不満です。1W安心して打っていきたい」と、常に基本を忘れない胸中を話した。

 それだけに、ピンチが多い1日。すらすらと、3番=2メートル、4番=2メートル。17番の第2打は、グリーン手前のバンカーへつかまったシーンをあげ、粘り強さのパーセーブを説明する。

 しかし、ショートアイアンは変わらず好調だ。54ホールを終えて、16バーディーを奪った。その内、12はショートアイアンでチャンスを演出。崩れない人の面目躍如だろう。そして、うれしいデータもある。

 今シーズン、最終日の前日で1位、1位タイの場合は全勝。勝負はシナリオがないものの、データが示すV確率は100%だ。「力が入りすぎないようにしたい」と、いつものように語った。

 もちろん、最終日のプレーへ全集中。「賞金ランキングのことなど頭にはない」としながらも、「プロを意識したのは、不動裕理さんが6年連続で賞金女王を達成した時です。女王って、年間の1位。すごいなぁと思います。このランキング(2位)にいることがうれしい」とも。

 ちなみに、優勝を飾れば、21歳164日で通算7勝目だ。これは、宮里藍の19歳330日に次ぐ2位になる。躍進は、レジェンドたちの偉業を浮かびあがらせる。今日の隆盛を構築した先人への敬意と感謝は、プレーで表すしかない。

※こちらをクリックすると拡大画像が開きます

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

search検索