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2021.11.19

最終戦もルーキーが席巻 佐久間朱莉がプロ初V

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー最終戦『京都レディースオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が11月19日、京都府城陽市・城陽カントリー倶楽部(6,355ヤード/パー72)で行われ、ルーキーの佐久間朱莉がプロ初優勝。勝負は、通算2アンダーで並んだベテラン、西山ゆかりとのプレーオフへ。1ホール目でバーディーを奪い、最終戦を制した。また、賞金ランキング1位のリハナ、同2位の小野祐夢が来季のJLPGAツアー前半戦の出場権を獲得。
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 6月の最終プロテストでトップ合格を果たした佐久間朱莉が、右腕を天へ突き上げた。プレーオフ1ホール目、バーディーパットは1.5メートルのフックライン。絵にかいたように、ボールはカップへ吸い込まれた。「左側に切れるかと思ったから、ちょっとビックリ。でも、喜びが勝り、私もボールと一緒にクルっと回っちゃった」。

 初めて経験した苦しい54ホール。とはいえ、笑顔のラウンドをモットーにしており、この日もスマイルを連発した。

 前半、数少ないチャンスをものにする。5番でミラクルといえそうな10メートル以上の、スネークラインを読み切り、初めてのバーディー。勢いに乗って続く6番も、6メートルの、連続バーディーを決めた。「トントンと、パッティングが決まったから、その後も良い流れが続いた。気負うことなく落ち着いてプレーができたと思います」という。

 後半は、14番でバーディー奪取。一時は、通算4アンダーまでスコアを伸ばし、Vへ大きく前進する。ところが、残り4ホールで試練と直面。15、16番で連続ボギーを叩いた。先にホールアウトしていた西山と並ぶ。

 「普段から連続ボギーは打たないように心がけてきたけど、優勝争いのプレッシャーが…」と振り返った。こうなると、なりふり構ってはいられない。笑顔を封印して、気を引き締める。しかし、バーディーを奪うことはできない。

 「よしっ、プレーオフだ」と、気分を一新。持ち前のショットがさえ、あっさりと勝負を決めた。

 7月、大東建託・いい部屋ネットレディスでプロデビュー。しかし、予選落ちを喫して、指導を受けるジャンボ尾崎へ報告すると、「何を焦っているんだ。まだ、始まったばかりじゃねぇか」と激励され、気を取り直したそうだ。

 「同期がステップで次々と優勝。私も、ジャンボさんの言葉を思い出しながら、チャンスを待っていた。いい報告ができる。来年はJLPGAツアーで、(同門の)原英莉花さん、西郷真央さんと一緒に優勝争いをしたいです」と夢を馳せながら、にっこりとした。

 シーズン終盤、カストロールレディースからの6試合。ルーキーの93期生が4勝をあげている。JLPGA新時代、ステップ・アップ・ツアーも同様だ。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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