2021.11.20
小祝さくら&勝みなみ 揃って記録更新
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
第40回大王製紙エリエールレディスオープン エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)第3日
黄金世代の強さが、またひとつ解き明かされた。この日、小祝さくらが今シーズン12個目のイーグル奪取に成功。第1日の勝みなみに続いて、シーズン最多イーグル数を12へ更新した。
その7番は、「残り142ヤードでした。第3打をラフから9Iで、きれいにカップインです」と説明。しかも、「入った瞬間が見えた。あっ、ボールが消えて…。まさか-」と胸中も語っている。
ただし、記録更新については、意外なほどそっけない。「コロナ過で長いシーズン。試合数が多いからですよねぇ。そんなに、すごいことじゃない」と他人事のようだ。その時、ちょうど勝みなみが脇を通る。「(小祝)さくちゃん、きょうイーグルとったの? じゃあ、同じ12だ。すごいよねぇ」と祝福のメッセージを伝えると、さすがにうれしそう。
となれば、最終日は13個目を狙わなければならない。「それはどうかなぁ。どちらかというと、リコーカップの方がいいかもしれません」(勝)
一方、小祝は独自の解釈を披露した。「みんながボールを飛ばすようになった。だから、パー5がパー4になってしまうのでしょう」。今大会の5番は450ヤードのパー4だが、一昨年までパー5だった。難度1位のホールへ早変わり。この日、バーディーを奪ったのは木村彩子ひとりだった。
ところで、今シーズンのイーグル数。20日現在で、全イーグル数が361だ。そのうち、黄金世代のイーグル数は82。4割を超える、すごい確率である。ちなみに、今大会の予選を通過した黄金世代9人のイーグル総数は52。飛ばす・寄せる・入れる-3拍子が揃っている。まさに、新時代のムーブメントだった。
さて、今、スポーツ界の話題といえばMLBの大谷翔平。カテゴリーは違うものの、「人として素晴らしい。見習うことばかりです」と話している。では、ホームランとイーグル、どちらが難しい-と質問すると、勝は、「イーグルかなぁ」。ちなみに、小祝は笑顔を浮かべるだけだった。ほのぼのとしたホールアウト後の2人。それが、パー5では表情が違う。目の奥へ黄金の光が宿る。
最終日のスーパープレー、こうご期待-。
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