2021.12.21
ビッグサプライズ 2冠の小祝さくらが仰天
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
シーズンの大目標、賞金女王は逃したが、最後の最後に小祝さくらにはアワードでビッグサプライズが待っていた。特別賞と、メディア賞『ベストコメント』部門の2冠を達成。とりわけ、ベストコメントには本人がビックリ仰天。
「まさか、まさかでした。私が呼ばれるとは思ってもいない。どんなコメントが良かったのか、想像もつかなかった。まさか、Cat Ladiesのあの話だとは…」。真顔で語った。続けて、「副賞のミニ油圧ショベルは、ずっと雪かきにいいと思ったから、ずっと話していたことです。(優勝会見で)それをそのままメディアの皆さんへ、お話しただけでしたけどね」と加えている。
今シーズン、自身に大きな変化があったことといえば、毎試合のようにインタビュールームへ-というリクエストを受けることだった。それだけに、「他の選手のコメントを拝見し、予習をした。すごく、皆さんがわかりやすく、自分自身を語っていたからです。でも、私はおしゃべりが得意とはいえないから、わかりづらい。聞き取りづらい。うまく、おしゃべりをしたい、と毎日、考えていました」と、これまで明かさなかった胸の内を話した。
それだけに22年、いっそうの飛躍を誓う。「試合が終わって、ようやく落ち着いてきました。振り返ってみると、本当に長かった。シーズン中は、とても毎日が短く感じていたからです。今年は4勝をあげることができた。でも、思い残すことが本当に多い。ショットの安定感がいまひとつ。シーズンの後半でそれが大きく影響した。オフにしっかり練習します」と、背筋を伸ばした姿が印象に残る。
そこで、新たなスタイルを22年に模索する。「調子を落とした時、なかなか試合中では調整が難しい。来年は休みます」。もっか129試合連続出場を続けている。ちょっと、もったいない気もするが、「試合を休むといっても、その間にスイングなどの再調整をする。シーズンで調子の波を少なくしたいから。まずは前半戦で、1勝です。その積み重ね」と宣言した。
満開のさくらを、いつまでも。それが女王への道標だ。
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