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2022.3.5

鈴木愛 コーチへSOS→ピンチを乗り切る

<Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images>

第35回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第3日

 復調の手応えをしっかり感じた。18番、残り43ヤードの第3打、58度で2メートルのバーディーチャンス。きっちりと沈めて大きな笑顔をつくった。「予選を通ったし、あすは上位を狙うしかない」と、ひとつ頷く。

 ムービングデーは早朝から、目まぐるしく動いた。「朝の練習でボールが右へ、左へ。あわてて、(コーチの)南(秀樹)先生へ電話で状況を説明して助言をしてもらった。その後、キャディーさんに動画を撮影してもらって、また先生に見てもらって…。クラブが上から入りすぎている。切り返しがはやい。ダウンブローじゃないなど、いろいろとありました」。

 ひとりで不安を抱えるよりも、信頼できるコーチがいれば心強いのは当然だろう。ジュニア時代から指導を受け、抜群の才能を見出した人なら、なおさらか。「愛は、パッティングで日本一になれる」と予言。17、19年の賞金女王に輝いている。ただし、タイトル奪取時は、ステップアップのためにコーチをつけず、ひとりで悩み苦しんだ。しかし、再び、7年ぶりに指導を受けるようになったのは、永久シード獲得のため。

 「久しぶりに見てもらうと、先生からはスイングがめちゃめちゃといわれた。実際に、自分ではどうしようもない。悪いクセが出てきて…。オフはアドレスでボールへ近づくことから始め、スイングをつくりなおした」と告白した。さらに、今大会の練習では、「いろいろな選手のみなさんから、スイングが変わったね-といわれる。少し変えたぐらいなら、傍からみてもわからない。自分ではわからないけど、よほど変わったのでしょうね」と真顔で話している。

 この日は6バーディー、2ボギー。ショートゲームとパッティングに冴えをみせた。「何年間もひとりでやってきて、悪くなったらアドバイスを受ける人がいるってすごくいい。だって、次の日にはきっちりと修正できるわけですからね。自信をもってプレーできます。特に開幕戦だけど、パッティングがすごくいい」という。

 過去、今大会は6戦して、予選落ちが3回。「コースとの相性があまりいいとはいえないけど、4日間プレーできることが最高です。きょうはうまくいかなくても、スコアがつくれた。それがうれしい」と振り返った。

 自信を取り戻したことは表情をみればわかる。女王の完全復調は近い。

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