葭葉ルミ　久々のV争いは『意識から消し去る』

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

Tポイント×ＥＮＥＯＳ ゴルフトーナメント　鹿児島高牧カントリークラブ（鹿児島県）第2日

　第2日、葭葉ルミは計23ホールをプレー。「疲れているはずだけど、それよりもアドレナリンが出ている状態です。これからどっと(疲労が)くるのかなぁ」と、首をひねった。それはそうだろう。ダイナミックなプレーを随所で披露。ギャラリーを沸かせた。

　ハイライトは2番のイーグル奪取。残り100ヤードを50度で素晴らしいショットをみせた。また、10番スタートの第2Rはパー５の13番も印象に残る。パー5の第4打、バンカーから40ヤードあったものの、54度で狙いすましたように、カップへボールが吸い込まれた。

　「調子は前週の方が良かったけど、きょうはコースマネジメントを一番に注意した。風を読み違えてしまうと、大変なことになるからです。読みで頑張りました」とも。ひたすら、集中した結果なのだ。何しろ、自身が上位に－ということは9番まで気がつかなかったほど。「スコアを間違えているのかと思った。本当、びっくりです」と振り返っている。

　あすは久しぶりの優勝争い。「リランキングを意識しなければならない。とりあえず、出場権があるのは前半戦だけ…。確かに、優勝できればそれが一番いい。でも、なかなかできないものですからね。優勝争いという感覚を消し去って臨みましょう。意識すれば、普段のプレーができなくなるかもしれないから。パーを拾って粘ります」と、飛び切りの笑顔で締めくくる。

　3月は誕生月。きっと幸運も味方をしてくれる。