2022.4.1
技の競演 西郷真央、ペソンウが首位並走
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
JLPGAツアー2022シーズン第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が4月1日、静岡県・葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,590Yards/Par72)で行われた。西郷真央、ペソンウが好調をキープ。ともに通算8アンダーと、スコアを伸ばし首位タイで並んでいる。1打差の通算7アンダー、3位タイは菅沼菜々、アマチュアの上田澪空。昨シーズンの賞金女王、稲見萌寧は通算4オーバーで予選落ちを喫した。
(天候:晴れ 気温:11.7℃ 風速:2.7m/s)
《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:23mm》
第2日は、持ち前のショットの出番。抜群の安定感が売り物の、西郷真央は通算8アンダーで首位をキープした。「良いところは毎日、変わるものです。きのうはパッティングで、きょうはショットがうまくいった」と振り返る。
そうはいっても、入念な準備を怠らなかった。「天気が予報とは違って、風がそれほど強く吹かなかった。そのかわり、雨が降って大変。プレー中、いろいろと細かい作業が増えたけど、運が良かったと思います」と、満足そうだ。
前半は3連続を含む4バーディー、1ボギーとアグレッシブなプレーを展開。そして、後半は一転して、静かな内容。唯一のバーディーは11番だったが、9Iで1.5メートルにつける切れ味鋭いショットにギャラリーをわかせた。
「右横からの風が難しい。その状況でうまくフェードボールが打てた。きれいに、ボールを風に当てることができたと思います。朝の練習で行った風対策。きょう一番のショットだった」と解説する。第3日、スポットが当たるのはどんなシーンか。「難しいことを覚悟している。残り2日間、集中して全力でプレーします」と宣言した。
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
一方、首位を並走するペソンウも負けてはいない。ベストプレーは前半13番。第2打がグリーンエッジに当たり、ボールが戻ってしまうアンラッキー直後の第3打で見せ場をつくる。13メートルを58度でチップインを決めた。「ラインがとてもいい。狙いました。その通りのプレーです」と話す。
オフは韓国ですごし、2月に来日。隔離等を経て、栃木県で調整した。ところが、「韓国でも、日本でも寒さが厳しく、思うような調整ができない。残念でしたけど、開幕から2戦はお休みしてじっくり練習しました。元々、私はスロースターター。だんだん、勝負勘が戻ってきたし、これからもっといいプレーを披露したいと思います」と前向きだ。
今季からキャディーを専属ではなく、2人のローテーション制へ。「去年まで韓国語を話せる方でしたから、どうしても日本語を使う機会が少ない。これから、ずっとJLPGAツアーでプレーするためには、日本語がうまく使えないと成長が見込めませんからね」が理由だった。
あす4月2日、ソウルの自宅から車で15分の距離に、シミュレーションゴルフの「ペソンウ アカデミー」をオープンさせるという。「祖父の土地へビルを建てた。3階建てで2Fが練習場。父の夢をかなえることができました。スタジオは、ファンと交流するサロンのような目的にも使いたい。あすも、ぜひいいプレーを-」と、言葉が弾む。
ムービングデーの最終組は、技の競演である。見逃すわけにはいかない。
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