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2022.4.14

大林奈央 ルーキー初の完全V達成

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第3戦『フンドーキンレディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が4月14日、大分県臼杵市の臼杵カントリークラブ(6,419Yards/Par72)で行われ、ルーキーの大林奈央が、第1日から首位を守る完全優勝。通算13アンダーで、ステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った。通算7アンダー、2位タイに、丹萌乃、新田彩乃、尾関彩美悠、山内日菜子が入った。
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 終わってみれば、6打差をつける圧勝。しかし、初優勝は楽ではなかった。「ビックリと、うれしいが両方です。ありがとうございます」。深々と一礼をしながら、ほっと胸をなでおろす。優勝決定後、いったい何度、お辞儀を繰り返したのだろうか。そのしぐさが好印象。無理もない、プロデビューから1カ月も経っていなかった。

 勝負の流れを引き戻す会心のショットは、10番の第3打。残り80ヤードを54度で、1メートルにピタリとつけた。「(バーディーパットは)入らなくてもいいと思いながら、リラックスしながらストロークした」という。ここからが、真骨頂だった。

 この時点で2位へ2打差をつけ、「リアルに優勝が…。すごく緊張しました」という。とはいえ、プレッシャーがさらなる集中力をもたらす。前半は出入りの激しい内容でパープレーに終わったが、後半は一変。ショット、パッティングとも好調で一気に差をつけた。つけ入るスキを与えない完全優勝である。

 アマチュア時の高校3年。世界ジュニア選手権で笹生優花を逆転で下し、世界一に輝いた。堅実なプレーは今回もひと際、目を引く。しかし、それ以上に優勝スピーチが感動的だった。

 共催者、所属先、両親への感謝を自身の言葉で適切に話した。そして、取材では、「こんなに早く優勝できるとは思っていなかった。今後は、JLPGAツアーの主催者推薦選考会に少しでも多く出場し、力を試してみたい。でも、私の主戦場はステップです。シーズンで賞金ランキング2位以内を目指します」と宣言した。

 フレッシュで、しかもパワフル。何とも楽しみな逸材である。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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