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2022.6.12

藤田さいきは惜敗 それでも期待はふくらむ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)最終日

 スリリングな展開が最終ホールまで続いた。藤田さいきは首位タイで、18番へ。残り120ヤードの第2打は、「左からの風。私はドローヒッターだし、左4ヤードのピン位置でクラブ選択にすごく悩んだ」という。そして、はじき出した結論は、「ギリギリの番手のPW。ピンの左を狙った」と説明した。

 打球はグリーン左脇の池に入ったか-と思われたが、岩に当たって、グリーン右のバンカーへ。第3打、絶妙なショットでピンまで3メートルに寄せた。ベテランが放つ優勝への意欲がボールに宿った。

 カップインすればプレーオフ。「ストロークは、完ぺき。打った瞬間、ラインに乗ったし、入ったと思った」そうだ。ところが、ボールはカップ左へ抜けた。見届けると、頭を抱え、尻もちをつく。「最後は全身から力が抜けた。足にきていたのかもしれない。練習不足というか、体もうまくコントロールできなかったなぁ。正直な気持ちをいえば、いいゴルフができた-とは言えません。でも、最後まで頑張れた」と振り返る。通算11アンダー、2位に終わった。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 最終日、首位スタートながら2位に終わったことは悔しい。それでも、全英女子オープンの出場資格を獲得。「なぜか一昨日、海外へ行く夢を見た。きのうも、海外へ一度も行ったことがない主人が、全英へ行こう-と言われ、それなら優勝して行きましょう。そんな話を…」と打ち明ける。

 4大メジャーは、初挑戦だ。「この年齢で、全英に行けるとは考えていなかった。私はイギリスへ行ったことがない。結婚して11年ぐらい経つけど、そういえば新婚旅行もお預けでした。行ってきます、新婚旅行。全英へ」。もっと頑張ります。私-といわんばかりの笑顔を浮かべながら、ミュアフィールドへ、期待がふくらんだ。

(新納 智明)

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