ルーキーが挑む父の日　宮澤美咲が首位浮上

＜Photo：Ken Ishii/Getty Images＞

　JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第7戦『ユピテル・静岡新聞SBSレディース』（賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円）大会第2日が6月18日、静岡県御前崎市・静岡カントリー浜岡コース（6,531ヤード/パー72）で行われた。ルーキーの宮澤美咲が通算4アンダー。フェービー・ヤオと並んで首位に浮上した。1打差の通算3アンダー、3位タイはJLPGAツアー7勝の吉田弓美子、一ノ瀬優希、井上りこ。
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　首位から3打差以内に11人。際立ったのは19歳のルーキー、宮澤美咲の奮闘だ。ハイライトは12番。「第2打が左から伸びていた木にかかる。残り145ヤードを8Iで、うまくドローをかけられた」と笑顔を浮かべた。しかも、ピン右手前3.5メートルからバーディー奪取。

　他にも4番で披露した、7ヤードの56度を使ったチップインパーセーブといい、しぶとさもなかなかのものだ。しかも、ホールアウト後のテレビインタビューまで無難にこなす。大収穫の1日といえるだろう。

　好調の要因は精度抜群のショットと、パッティング。「バーディーチャンスをたくさんつくって、しっかり決めることができた」と満足そうだ。というのも、お父さんの金言が抜群の効果を発揮した。

　「去年の冬まで4-5年使っていたパターへ戻した。父から、前のパターの方が、ボールの転がりがいい。見ていて安心できる。しっかりストロークできるパターへ戻してみてはどうか－と提案された」と明かしている。今大会の平均パット数は27.50。尾関彩美悠に続いて、2位につけ上昇を示した。

　今季、ステップ6試合出場で、九州みらい建設グループレディース3位タイが最高位。最終組は初めての体験だ。

　「あまり優勝を意識しないようにします。でも、あすは父の日。初優勝をプレゼントできたら最高です。母は副賞の車の方がいいんじゃない－って話していたけど…」。最高のプレゼントができるかは、あくまでも本人の頑張りしだいだ。初の親孝行へ挑戦する最終日を前に、プロになった喜びを静かにかみしめた。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納　智明)