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2022.6.29

イーグル奪取は吉兆 鈴木愛-好イメージ先行中

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第18戦『資生堂 レディスオープン』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)が6月30日、神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部(6570ヤード/パー72)で開幕する。29日はプロアマ大会、公式会見が行われた。

 不振に苦しむ鈴木愛が、久々のビッグスマイル。この日のプロアマ大会、パー5の2番でイーグルを決めた。「126ヤードの第3打を9Iでカップインしました」と言葉が弾む。

 今回はディフェンディングチャンピオンとしての大切な役目もある。イーグルといえば、忘れられないのは悪天候で競技短縮となった、前年の今大会だろう。2位スタートから16番で劇的なイーグル奪取。595日ぶりの逆転優勝だった。

 「これまで17勝。その中でも、特に印象に残る試合でした。それ以前、優勝争いはどの試合でも、絶対に勝つ-という感じだったけど、去年の大会の最終日は不安ばかりが先行して…。大丈夫かなぁばかりで勝ちきれない。さまざまな感情が交錯。おかげさまで、皆さんからたくさんの反響がありました」といい、「今年、もし優勝を逃しても、ここからいい流れを引き寄せられればと思っている。きっかけをこの大会でつかみます」と意欲的だ。

 また、プロアマ大会でも、「16番でお客さまから、イーグルを決めたホールだね、とおっしゃってくださいました」と加えた。梅雨明けから猛暑。ツアーは4日間大会が続いているだけに週初めの27、28日は休養に充てた。

 「元々、暑いのが苦手。今回はコースを熟知しているから、体力温存につとめました。このところ、ショットがいまひとつ。ラフから打つことが多く、得意のパッティングが生かしきれない。成績も予選は通るけど、成績がたいしたことはありませんね」と現状説明を。

 浮上のポイントは集中力を持続することだ。「前週から、氷のうを使っています。プレー中、首にあて、服へ水をかけ、日傘をさして移動する。私なりに細かい工夫を重ねて集中力を高めています」と元気そうだ。

 一方で、同じ南秀樹コーチから指導を受ける木村彩子が前週、ツアー初優勝を飾った。「試合会場で、よく練習ラウンドを一緒にしている。先を越されました。いいなぁ、と思います」と意味深長な笑いを浮かべながら、「私は3、4月でチャンスがあっても勝ちきれなかった。あせってはいない。トップ10フィニッシュを続けていきましょう。もっと頑張らないといけない。切磋琢磨です。後輩に負けないように」と気持ちを新たにする。

 まさに、お楽しみはこれから-のムードだった。

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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